木などの自然のものは、勝手に育っているようで、実は大きな力に育てられている。それを「道(タオ)」と呼ぶ。
「すべてのものは、この大きな力の元に生まれ育ち、そして死を迎え循環している」という教えであり、すなわち
「道教」と言われるようになった。この世にあるものは全て意味があり、現在起きていることも、これから起きようとすることもすべてつながりがある。
この地球自体の持つエネルギーはとても強く、山や大地のところどころで吹き出している生命エネルギーのことを「生気」と呼ぶ。例えば、お茶もこのエネルギーを吸った茶葉が大事で、お茶は飲むのでなく、その「気」をいただく。
大自然は生きている。自然に触れて、人工ではないものを感じる。自分の中の邪気を追い出す。そのために山と一緒になる。山も息をしていて、吸ったり吐いたりしている。およそ40分くらいのリズム。山の精霊の力を借りる呼吸法は「全身の毛穴で呼吸するつもり」で山道を歩く。天と地をつなぐように漂っている霊気を感じる。大自然に対し、心から礼を尽くす。「自然の中にひたる。それはつまり、心をリラックスさせるということ」
「関落陰」(かんらくいん)という、四川省と福建省、台湾に伝わる秘術として、別世界へトリップし、意識はそのままで高次元の存在からインスピレーションをいただく方法もある。道教では、「関落陰」の法によって向こうの世界に参入して、直接に神霊よりいただいてきた言葉や話を経典としてまとめている。平安時代初期までの代々の天皇には神霊に降臨していただく能力があり、国勢、政治についてお伺いをたてていた。
「太極拳」は、息に合わせて動作を習得していき、丹田に気をためて、その気を一瞬で爆発させて相手を倒すという武術。「気」で倒す。「外家拳」と呼ばれる。ゆっくりと動いて気を養う拳法は「内家拳」と呼ぶ。
地理風水とは、大地の中を走る「龍脈」という地球の中から湧き出る「気」の流れを読み取っていく方法。道教に伝わる。中国の有名な道観は、ほとんどがこの風水術によって建てられている。
「自分の心のぶれをなるべく無くすようにすることが大事。そうすると、今まで感じなかったものを感じることが出来るようになる。」「目の前の生活に流されないようにする」「毎日の生活にはあまり力を入れすぎないように過ごし、何年かに一回訪れてきた節目の良きに、全力を出す。それで良い」「世の大衆と一緒になって心を乱すというようなことをしない」「人間は動揺して心の針がぶれると、ものの考え方がせまくなり、次に手を打つことが遅れがちになる」「心の中に柔軟なものを持つ」「人間は、苦労があって当たり前なので、それをまず現実として受けとめる」「苦労というものに真正面からぶつかっていくと、それは苦労でなくなる」「心からやりたいと思うことが大事。これはすなわち、希望であり夢であり、そこから力がでる」「身につけた技術や知識は何年か後に必ず実を結ぶ」
「日常の中の感動を心にとどめよ。それこそが柔らかい心、すなわちあなたの心のパワーなのだ」
「夢で何かが見えるということは、自分の心にぶれが無く落ち着いた時だ」「夢というのは潜在意識と自我意識が深いところで重なり合ったもの」「夢は無限に広がる世界と繋がっていて、それどころか、時にはその世界そのものであり、時間と空間をも超えた世界」夢の中で意識を集中するには、寝る前に脈と気を整える練習をする。心の力を使って身体の中の血の流れをイメージした時に「心身が合一」し、そこに一つの「気」が発生する。「できるだけ深い睡眠をとるようにする」「寝るときは、睡眠を深く取れるように、心配事とかいろいろな考え事を自分から外すという習慣が必要」
「食事は、中に入れば外に出る、要するにリズム。リズムを壊さないようにする。肉・野菜、1週間の中でバランスをとる」「汗を出すと良い。体内の老廃物が出ていく」「大自然の流れとは、特別な流れではない」