耐震改修低コスト工法講習会を受講しました。
南海トラフの危機感が強い、名古屋、高知、愛媛等では耐震化の取り組みが行政と一体となって大工、建築士、街ぐるみで進められています。その中で、できる限り低価格の、新しい合理的な工法が研究されされており、積極的に使うことと、補助金制度をうまく活用することがポイントとなっています。意識レベルの低い山口県においては、なおさら耐震改修には安価な工法が鍵になると確信しました。更に知識と経験を深めていく必要があります。世の中、達人が求められるのでしょう。
木造住宅の耐震改修促進に向けた7つの鉄則があります。
鉄則1:負担減で家主を「その気」にさせるべし
鉄則2:一般診断法から卒業すべし→詳細診断法を使用し精度を上げる(精算法、偏心率、N値計算)
鉄則3:必ず耐震改修専用工法を使うべし→部分合板張り工法(A工法)等
鉄則4:新築のことは忘れるべし→天井・床を解体せず壁の補強を改修設計の原則とする。
鉄則5:家主の求める安心に正しく応えるべし→今の不安は何か、今後この家でどんな暮らしを望むか、求める安心は何か。
鉄則6:行政・地域・設計士のネットワークを活用すべし→安価にする技術を武器に行政・地域と協力して所有者に働きかけ必要
鉄則7:耐震改修も夢を語るべし→バリアフリー工事や水回りのリフォーム工事を一緒に提案し、工事完了後の満足度を上げる