■省エネルギー基準の変遷

はらまるくん

省エネルギーの基準は1980年(昭和55年)にまず定められ、その後
1.昭和55年省エネ基準(旧省エネ基準)  Ua値1.67_等級2
2.平成04年省エネ基準(新省エネ基準)  Ua値1.54_等級3
3.平成11年省エネ基準(次世代省エネ基準)Ua値0.87_等級4
4.平成25年省エネ基準          Ua値0.87_等級4(改正:換気の熱損失が計算外となる)
5.平成28年省エネ基準          Ua値0.87_等級4(改正:消費1次エネルギーを取り入れる)
と、改正されてきたけど、現在も、23年前の平成11年の性能基準の等級4がベースになっていて、省エネ化を進めている諸外国からはかなり遅れをとっているんだよ。これは、「暖房をつけていれば寒くなることはない」という最低限の断熱性能なんだ。専門的になるけど、Ua値(外皮平均熱貫流率)というのは、「換気の熱損失を除いた熱損失量を、床・壁・天井・開口部の面積で割った値」なんだ。数値が低い程、熱損失が少なく断熱性が高い建物といえるんだ。
最近では、新住協が考案したQ1.0住宅や高断熱化技術開発委員会よりHEAT20といった現行省エネ基準を上回る住宅性能指標までできたところで、今年、2022年10月に、長期優良住宅・品確法の改正が施工され、断熱性能等級5,6,7が登場してきたんだ。そして2025年に向けた省エネ義務化が決定し、詳細な内容もでてきたところなんだ。現在・今後、政府は断熱化にむけて補助金を含めた推進策を開始してるんだ。世界からみた日本の生活像は「日本人は非常に寒い家で、お風呂にいっぱい入りながら、家電製品をたくさん使って生活している」というもの。世界に追いつこうとしているともいえるんだ。

あかねちゃん

難しい話だね。でも、断熱性能が世界に遅れをとっているなんて考えもしなっかたよ。住宅性能も車の性能みたいに表示される時代が来るのも間近かもね!