■地震被害の事例考察
※中越地震(H16)M6.8、能登半島沖地震(H19)M6.9、中越沖地震(H19)M6.8に関する考察
中越地震(H16)M6.8は内陸直下型の縦揺主体、能登半島沖地震(H19)M6.9と中越沖地震M6.8は海洋型の横揺主体
これらの地域に共通する特徴は、4寸柱の建物が主流、筋交いも厚みが40~50mm、幅が120mm程度の、比較的大きめな材料が使われていましたが、接合は突きつけで釘N90、2~3本で止めつけられているものが多かったこと。瓦は釘接合されている建物が多かったのですが、軸組の接合部分が弱く、南北に開口部が多い建物が多く見られました。壁量不足、接合強度不足で、結果、横架材が外れ、柱の曲げ破壊、倒壊などの被害につながりました。
ー 共通する被害の特徴 ー |
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:地盤に問題がある場所に建つ建物 |
:生物劣化の多い建物 |
:基礎に問題のある建物(独立基礎、ブロック基礎) |
:基礎、柱脚部の劣化被害 |
:接合部の被害 |
:壁の少ない建物(大開口建物等) |
:メンテナンス不足(劣化部の修繕がされていない。構造補強が未実施) |
新築住宅でも中古住宅でも地震は同等にきます。構造部分の大切さに関しては、専門家でなくても一定の知識は必要だなと感じています。ご心配な点があれば、お気軽にご相談ください。
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