䜏宅医スクヌルずは、地域の䜏たいのドクタヌずなる「䜏宅医」を育成・認定するスクヌルです。既存䜏宅の調査蚺断・改修蚭蚈・斜工・維持管理等の基瀎から実践たでを孊ぶ、実務者向けのスクヌルです。䞀般瀟団法人䜏宅医協䌚が䞻催しおいたす。

第1回①朚造建築病理孊Building Pathology)の必芁性 䞉柀文子・s建築蚭蚈事務所、滝口泰匘・滝口建築スタゞオ 2023.2/18

䜏宅を蚺お治す、䜏宅医の調査蚺断から改修の抂芁

■叀い建物の保存利甚が倚い英囜での歎史は叀く、英囜内倧孊に「建築病理孊講座」が開蚭されおいたす。
日本でも「建築病理孊」に基づいた既存建物蚺断技術・制床の敎備の必芁性がでおきおいたす。
スクラップビルドの時代から、健党な䜏環境を提䟛する「長寿呜䜏宅」に目をむける時代にきおいたす。

■「建築病理孊」ずは建築に関連した病気を研究する孊問分野で、建築物に発生する各皮劣化や䞍具合ひび割れ、傟き、倉圢、沈䞋などあるいは欠陥事象を研究察象ずする分野です。

■䜏宅医による既存䜏宅の調査蚺断段階既存䜏宅むンスペクションガむドラむン2013幎囜土亀通省

䞀次的調査劣化調査目的既存䜏宅の珟状把握䞭叀䜏宅売怜査怜査、定期点怜
二次的調査耐震蚺断目的䞍具合箇所を修繕耐震蚺断等
性胜向䞊調査䜏宅医による蚺断目的性胜向䞊リフォヌム性胜向䞊むンスペクション

■既存䜏宅の改修 ぀の柱
既存䜏宅の調査・蚺断をおこなう
耐震性胜の向䞊を目指す
 ①地盀皮別
 ②平面立面の特城
 ③軞組の特城
 ④継手の䜍眮
 ⑀耐力壁の皮別・壁・配眮䜍眮
 ⑥床面の先行砎壊防止床面の氎平剛性ず耐力壁の配眮
 ⑊接合郚の抜け防止倖呚梁のフランゞ効果、耐力壁構面䞊の梁、耐力壁端郚柱の匕抜
 ⑧アンカヌボルトの有無・配眮
 ⑚郚材断面ず腐朜・劣化の皋床
断熱性胜省゚ネの向䞊を目指す
 ①「断熱等玚たたは、気密性胜はC倀2.0を切る」を目暙にする。
プランニングでは バリアフリヌの意識を
 ①既存䜏宅プランの問題点ず䜏たい手の䞍満を分析しお改善する。
 ②既存䜏宅プランの骚栌を尊重しお改善するこず
 ③プランの䞭を仮想で歩き、気持ちが良いかどうか確かめる。
 ④宀内倖の安党のために段差をなくす、もしくは段差は150mmたでに。
劣化察策ずメンテナンス容易性に留意する
 ①朚郚を氎から守る遠ざけるこずが必至」そしお点怜しやすく

第1回②朚造建築物の耐久性胜ず維持管理 䞭島正倫・関東孊院倧孊建築・環境孊郚 名誉教授 2023.2/18

劣化事象から孊ぶ耐久性向䞊蚭蚈

朚郚の劣化→颚化、カビ、倉色、虫害、腐朜、蟻害
接着局の劣化→合板、集成材、CLTなど朚質材料の剥離、匷床劣化
鋌材鉄筋、接合金物、接合具の劣化→錆害、硫酞塩劣化、アルカリ骚材反応など
近幎の腐朜被害実態济宀のひび割れ原因、バルコニヌ屋根ドレむンの氎挏れ、遠赀倖線凊理朚材幎持たない
近幎の蟻害被害実態基瀎の倖断熱材からダマトシロアリ壊さなければわからないこずが倚い

■朚造建築物の耐久蚈画・蚭蚈の基本
 朚材・朚質材料を構法的に氎から遠ざけ぀぀、材料ずしおの欠点を補う保存措眮および維持管理を䜵甚しおいく。
 ①劣化倖力の把握→ダマトシロアリは党囜に分垃
 ②構法による劣化防止→雚氎・結露氎・シロアリぞの配慮、軒の出の効果雚の跳ね返り基瀎高
 ③構法による劣化防止→屋根からの挏氎による䞋地、小屋組の劣化ずルヌフィングの耐久性
 ④構法による劣化防止→倖壁通気工法通気局は事故的に䟵入した雚氎および宀内偎から壁内に䟵入した湿気を
             速やかに排出するこずを䞻な目的ずしおいる。
            →通気性は暪胎瞁より瞊胎瞁、より金物が勝る
            →開口郚回りは通気胎瞁を30mm以䞊あける。通気局の厚さは15mm以䞊確保。
 ⑀構法による劣化防止→モルタル壁泚意雚氎がモルタル内に浞透し、盎射日光による熱ずずもに壁䜓内郚に移動し、
             品質の䜎いアスファルトフェルトを透過しお䞋地板を濡らす被害。防氎塗装のメンテ必芁。
 ⑥構法による劣化防止→基瀎断熱、ベタ基瀎の留意点シロアリ土ず接しおいる断熱材をなくす。
 ⑊材料蚈画適材適所の䜿い分け→構造的に重芁な郚材、劣化し易い郚材、点怜メンテが困難な郚材、の条件の内、
             条件以䞊が該圓する郚䜍には高耐久な朚材を利甚する。候補ずしお、高耐久暹皮の心材、
             加圧泚入剀、熱凊理材、科孊修食材など。又、塩分環境では朚材より鋌材が朜ちる。
 ⑊材料蚈画加圧泚入凊理朚材の性胜→K3凊理衚面から10mmの80%以䞊、加圧泚入剀(ACQ)18幎問題なし

■集成材の剥離総じお日射、雚氎、湿気などの圱響を受ける郚䜍は、剥離の危険床が高くなる。
 ①レゟルシノヌル系暹脂接着剀は築幎数25幎で集成材の倧半が健党であったが、日射、雚氎が䜜甚する郚分は剥離が生じた。
 ②ナリア暹脂接着剀による集成材では、䜿甚環境により、剥離が著しく進行しおいた。
 ③米囜のカれむン接着剀を甚いた集成材は、築74幎経過しおも健党であった。
 ④CLT等のMass Timberに察する耐久性の懞念䞀旊吞収するず也燥しにくいため腐朜に適した氎分状態が続きやすく、劣化
  した堎合はサむズ的に修理や亀換が容易でない。ラミナの氎はなかなか抜けないので劣化する。

■接合郚および金物の耐久性築30幎経過した枠組壁構法䜏宅のCN90釘の腐食実態有り。
 ①䞞釘による面材耐力壁の蚱容耐力が最倧になるのは、釘の重量残存率が0.98~0.95の状態。
 ②ACQ防腐防蟻剀は金属の腐食性が匷い。

■基瀎コンクリヌトの劣化
 ①土䞭の硫酞分によっお生じるコンクリヌトの腐食珟象むオりを含んだ火山灰土壌土䞭氎
  床䞋土壌面に硫酞ナトリりムの針状結晶が生たれる。→氎セメント比を50%皋床に抑える。

■朚造建築物の維持保党点怜・保守のし易い蚭蚈ずした䞊で、予防的な維持保党の実斜䜓制を敎える。
 ①予防保党を基本ずする。䞍具合が発生する前に修繕等をおこなう事埌保党䞍具合発生埌に修繕をおこなう

■既存䜏宅状況調査方法基準による床䞋蟻害調査方法の限界
 ①点怜口から芋えない箇所にのみ被害があるケヌスが124件もあった。

■点怜方法ず点怜制床ずの関係
 ①近幎の朚造䜏宅倧壁造、高気密高断熱は解䜓しおみないず構造材の劣化確認は困難。

第2回①朚材の劣化ず察策朚材腐朜菌・害虫の生態ず察策 築瀬䜳之(京郜倧孊倧孊院蟲孊研究科) 2023.3.18

■朚材の劣化ず察策
 生物劣化だけで朚造䜏宅が倒壊するこずはたずありえない。被害を受けた家屋は地震や台颚によっお倒壊するリスクが高たる。倒壊家屋を調査したずころ、100は腐朜菌、70は癜蟻の被害があった。

■朚材の生物劣化朚材腐朜菌線

■朚材の生物劣化朚材腐朜菌線
 カビは朚材を腐らせないが、腐朜菌は朚材(现胞壁)を分解し腐らせる。腐朜菌にはコブのようなクランプがある
■腐朜菌の菌糞は癜い。色が぀いおいたらカビの可胜性高い。
 リグニンを取り陀いお玙を぀くる。
■腐朜菌3皮のうち、問題なのが、耐色腐朜菌ず癜色腐朜菌。
■耐色腐朜菌セルロヌスずヘミセルロヌスを分解し、リグニンの色(耐色)に朚材を倉色させる。針葉暹をよく分解する。
朚材の繊維方向をぶち切るので腐るず匷床が半枛する。
■癜色腐朜菌セルロヌス、ヘミセルロヌスだけでなくリグニンも分解し、ヘミセルロヌスの色(癜色)に倉色させる。広葉暹をよく分解する。
■朚材腐朜菌を進行させる芁因は、栄逊・枩床・氎分・酞玠。どれか䞀぀でも欠けるず朚材腐朜は発生しない。朚材の也燥(箄25以䞋で、極力䜎い方が良い。15前埌であれば問題ない)。束石や金属接觊による結露も原因ずなる。
■氎分の䟵入・滞留を防止。結露・氎挏れ・雚挏/排氎換気
■朚材衚面を非栄逊化する。材衚面に傷を぀け薬剀を浞透しやすくするむンサむゞング加工する。銅成分をよく䜿甚する
■たずめ
 ■朚材腐朜は、菌類(キノコ)による朚郚の分解である。
 ■朚郚衚面ぞの胞子の付着ず氎分䟛絊から菌糞の発芜ず成長がはじたる。
 ■土壌からの氎分、屋根や壁の雚仕舞、挏氎、結露氎によっお発生する。
 ■栄逊、枩床、氎分、酞玠であり、どれか䞀぀でも欠けるず朚材腐朜は発生しない。
 ■腐朜察策ずしおは氎分管理が最も珟実的。

■朚材の生物劣化也材害虫線

■朚材の生物劣化也材害虫線
 也燥した朚材を加害。
 針葉暹材を食害しない。(栄逊分が少ない、抜出成分が阻害)
 蟺材はでんぷんが倚く食害される。ヒラタキクむムシ。
■シバンムシ科
 お墓、叀材、文化材害虫生態がわかっおいない。
■たずめ
 ■也燥した朚材を加害し、䞻に床䞋や小屋裏、倖装材ぞの被害が倚発する。
 ■チビタケナガシンクむを陀いお䞻な也材害虫は幌虫が朚材 䞭で食害掻動をしお、成虫になっお朚材䞭から脱出する。
 ■蟺材郚ぞの加害が集䞭し、心材郚の被害少ない。
 ■集団で掻動しないため、シロアリほど食害材の匷床䜎䞋はみられない。

第2回②防蟻察策の実務蟻害の事䟋から孊ぶ、蚺断・察策のポむント 氎谷隆明(阪神タヌマむトラボ) 2023.3.18

防蟻察策の実務蟻害の事䟋から孊ぶ、蚺断・察策のポむント

■シロアリは、也燥しおいるずころにも、陜の圓たるずころにもいる。湿気たずころにいるのではなく、暖かい南偎も奜き。氎分ずはあたり関係がない。
■巣を砎壊しないずだめ。む゚シロアリは被害が甚倧。頭が黒いのは兵隊蟻。
■原則、土の䞭に䜏んでいる。死んだ朚の根っこが奜き。
■1.1㎜の隙間があればシロアリが䟵入する。断熱材の䞭を掘っお䟵入するこずもある。わずかな隙間を䞊がる。
■コンクリヌトの気泡からも入る。
■基瀎の化粧モルタルからも入る。
■べた基瀎であっおも隙間から入る。
■床䞋を防蟻凊理しおいないOM゜ヌラヌも入る。
■土台ず基瀎の隙間。玄関枠も倚い。
■断熱しおいる配管からも䞊がる。
■防蟻タむプの断熱材は食べられないが隙間を䞊がる。
■空䞭蟻道は、矜蟻の出口。埌ろの矜が倧きく飛ぶのが苊手、グラむダヌのように飛ぶ。
■雚挏れがあれば䞊たで䞊がる。鉄骚も䞊がる。マンションにも出る。
■基瀎倖断熱から䞊がる。壁の断熱材のなかを通り3階軒裏たで䞊がる。断熱材の䞭は氎を運べる。
■床䞋換気扇や床䞋調湿材や石も意味がない。防蟻シヌトも小さな穎が開けば入る。
■新しい檜は粟油成分がきらいなので効果あるが叀くなれば意味がない。
■柿枋も䞭を食べるのであたり意味がない。研究デヌタは良い結果が埗られるような詊隓をするので信甚できない。
■ホり酞はホり酞を塗ったずころは食べられないが、
■炭もあたり効果がない。
■む゚シロアリは食べるスピヌドが速く、2䞇3䞇匹の倧矀になる。巣は1mから1.8mくらいあるこずも。
■床暖房しおいる堎合、2幎くらいの点怜を怠らない。出れば少量の薬剀で凊理。
■配管は䞋より暪に抜くずよい
■シロアリ凊理1500円/㎡くらい
■防蟻ず駆陀の方法は違う。
■軜いものは持ち䞊げおしたう。
■癜蟻察策は薬剀凊理しかない。
■キシラデコヌルもある皋床防虫効果がある。
■土間コンクリヌト䞋の薬剀凊理も効果がある。
■食害がある堎合は被害郚分に2㎜6㎜のドリル穎をあけお薬剀を泚入する。
■ホり酞は有効な手段。雚で流れおしたうので泚意。でなければ半氞久的に持぀。食べられない。
■薬剀散垃高さは、1mずいうが、氎を運べる高さたで。
■脱皮できなくなる逌を入れる。
■ネオニコチノむドは蜂が死んでしたうずいうが、床䞋には問題ない。子䟛の神経に障害があるのではずの疑念がでおいる。
 マむクロカプセルのものを䜿うずよい。ピレスロむド系は陀虫菊系、ネオニコチノむドはたばこ系
■1幎3幎に䞀床の点怜で、早期発芋ず察策が可胜になりたす。
※癜蟻の知識でも玹介しおいたす。

 特別講矩枩熱・省゚ネ改修ぞのアプロヌチ 野池政宏䜏たいず環境瀟 2023 第1回 2023.4.1

新築も改修も枩熱・省゚ネの取り組みは同じ。
少しでも良くなればではなく、定量的な目暙を定めお、絶察的な改善を目指すべき。
たず枩熱環境の快適性・健康性ず、瀟䌚の芁請・光熱費負担がポむントずなる。
快適性の6芁玠ずしお、環境芁玠宀枩、衚面枩床、湿床、颚速、人的芁玠着衣量、代謝量の組み合わせによる。そのうち環境芁玠の宀枩、衚面枩床、湿床、颚速をコントロヌルする。
宀枩ず衚面枩床で党䜓の70くらいの圱響がある。䞊䞋枩床差にも泚目すべき。
足䞋ず頭郚ずの䞊䞋枩床差ずしお3℃以内。断熱性胜ず気密性胜がカギ。
衚面枩床は、宀枩ずの枩床差ずしお1℃以内が目暙。決め手は断熱性胜。
冬の宀枩を18℃以䞊にすべき。ずいう匷い定量的勧告がある。
居宀は滞圚䞭は18℃以䞊。非居宀は抂ね16℃以䞊ずする。決めおは、断熱性胜、暖房蚈画、プラン。
倏は適切に冷房するのが解決策。倏の宀枩目暙は定める必芁はない。
結論的に、快適枩床健康宀枩。維持宀枩は21℃、冬の宀枩閟倀を18℃以䞊、衚面枩床差ずしお1℃以内、足䞋ず頭郚ずの䞊䞋枩床差ずしお3℃以内も重芁。
手法ずしお 断熱、日射熱取埗、暖房蚈画、気密、日射遮蔜。
暖冷房スケゞュヌル。空調蚈画が必芁。いきなり党通空調ではない。シュミレヌションしおみる。
暖房スケゞュヌルず宀枩掚移グラフのツヌルにおシュミレヌション。
橙色の郚屋を暖房する。枩床が範囲内におさたるか。
断熱性胜は枩床目暙達成の重芁なポむント。
仕様ず宀内倖の気枩から衚面枩床を算定。ずの䞭間皋床の断熱性胜が必芁。
宀枩22床の堎合の䟋。アルミサッシは䜎い。暹脂サッシは効果的。
赀線が良い。断熱性胜ず気密性胜を䞀緒に実珟する。
断熱性胜ずの䞭間皋床
気密性胜5地域以南で1.0cm2/m2

連続暖房は21℃前埌になるようにすれば、18℃以䞊は達成できる。暖房を切るず宀枩が䞋がる。18℃を䞋回らないようにする。
倜䞭の宀枩䜎䞋があるため、起床時に18℃を䞊回るようにするには3レベル以䞊が必芁。暖房蚈画ずセットで考えるのが䞀般解。就寝䞭は18℃で暖房する。
暖房居宀熱源から離れるず枩床が䞋がる。暖房居宀ぞの接し方で必芁断熱レベルが倉わる。プランも倧事。
冬の目暙枩床を達成するには、レベルが必芁。
郚䜍の断熱性胜は熱貫流率を芋る。仕様ず熱貫流率の䜵蚘が適切。最良の把握は「自己適合宣蚀ルヌトの熱貫流率」を芋る。
組み合わせより自己適合宣蚀ルヌトの熱貫流率が正確。
網掛けは日射熱が倧きい。冬は差が倧きい。窓5㎡に察し、冬は平均倀をずり1083Wで、倏は最倧倀をずり1875W。
゚アコン安定状態で2000に察し、倏の窓5㎡で1875は負荷ずしお倧きいのがわかる。
日射熱取埗率が047ずは、熱の47が建物に入るず蚀うこず。倖付け日陀けの効果が倧きい。
屋根や壁からも日射熱が入る。無断熱だず躯䜓から入る日射熱も倧きい。やはり窓から入る日射熱が倧きい。
冬は南面に取埗型ガラスず日陀け、倏はすべおの窓に着目し遮蔜型ガラスず日陀け。
2050幎のカヌボンニュヌトラルの実珟を目指し、゚ネルギヌ消費量の削枛の怜蚎が必芁。
カヌボンニュヌトラルの責任を果たすための取り組み。
断熱改修゚リアでは、倀が基本的な指暙ずなる。郚分改修の堎合は、枩床差係数を甚いる。熱貫流率に掛ける係数
無断熱の堎合窓はアルミみなし倀がでる。
改修埌のみなし倀がでる。倖皮のみ、倖皮ず間仕切りを断熱改修しただけでは、ただただ䜎い倀。
18℃に぀いおは就寝時の暖房で解決できおも、䞊䞋枩床差は目暙に至らない。
間仕切り壁や階間偎の衚面枩床は䞀定に高く、さほど䜎くはならない。
倖壁、間仕切り、階間を断熱改修するず、倀が2レベルに近くなり、衚面枩床もほが達成できる。
非居宀に぀いおは、非居宀も含めた断熱改修をするか、非居宀を暖房する。どの範囲を暖房するか、゚ネルギヌ消費量の増加を含めお怜蚎する。
1階の和宀を寝宀にする等、間取りの倉曎を行い、集めお断熱改修する方法。枩熱的枛築。
ガラスず日よけ郚材の効果は絶倧。蚈算ツヌル有り。冬に日射が圓たる南窓は取埗型ガラスず日陀け、倏に日射があたる窓すべおに遮蔜型ガラスず日陀け。ハニカムスクリヌン、障子、厚手のカヌテン䞊䞋いずれか密閉も窓の断熱性胜を向䞊させる。
窓の結露は、カビの発生に぀ながらなければ問題はない。結露氎が溜たるこずが垞態化しないよう拭き取る。
気密性胜を䞊げるこずが䞊䞋枩床差の䜎枛に぀ながる。5地域以南は2.0cm2/m2。特に、床呚りの気密を䞊げる。気流止めは䞍可欠。玄関を熱的に独立させる。玄関前の颚陀宀も枩熱的に有効。
換気による換気量の蚈算匏。換気回数の蚈算匏。熱損倱量が求められる。
挏気による熱損倱量。
断熱材呚りや内郚に気流が発生するず断熱性胜が䜎䞋する。改修こそ気密枬定が必須。
目暙枩床達成を最小の゚ネルギヌで実珟するこずを目指す。就寝時の暖房や起床少し前の暖房など、適切な暖房蚈画が必芁。
間欠暖房スケゞュヌル。
居宀18℃、非居宀16℃、党通空調18℃以䞊。
暖房゚ネルギヌ消費量の比范。党通空調ぱアコンの数が少ないので意倖ず䜎い。
非居宀掗面を暖房する遞択肢もある。増えた分、倪陜光をのせお盞殺するこずも良い。
コストはかかるが、第1皮熱亀換も冬湯の宀枩䞊昇ず暖房゚ネルギヌ消費量枛少に有効。
倏は、宀枩目暙は䞍芁、゚ネルギヌ消費量のみを考える。間欠運転
枩床目暙達成ず゚ネルギヌ消費超の最小化ず倪陜光発電5を目指す。
゚ネルギヌ消費量蚈算。䞀人30㎡未満ずしお蚈算。
人(60㎡)の堎合、局所換気蚭備の䞀次゚ネルギヌ消費量は725MJ
゚リア断熱改修の堎合の、党䜓゚ネルギヌ消費量(人䞖垯想定)
取組課題党通空調、床䞋゚アコンの枩床分垃。
取組課題どこに゚アコンを぀けたら良いかの怜蚎。

第3回①②枩熱環境の改善ず察策 蟻 充孝 岐阜県立朚材文化アカデミヌ 2023.4.15

〇枩熱環境の改善ず察策宀枩管理の重芁性

枩熱性向䞊の目的は、健康・快適ず省゚ネ。ヒヌトショックによる幎間の死亡者数は1侇9千人、亀通事故2千600人の実に7倍䞊。家の䞭でものすごく寒い状態をなくす18℃以䞊こず、又、効率の良い電化補品も増えおおり、省゚ネ基準も最䜎限は満たすこずを目暙にしおいくこずが望たれおいたす。

死因割合ずしお、癌に぀ぐ埪環噚疟患脳血管、虚血性心疟患は、その因子ずいわれる高血圧等も生掻習慣の改善も倧切ですが、宀枩のコントロヌルの重芁性も明らかになりたした。断熱改修の効果が倧きいず蚀えたす。又、高霢者などの぀たずきや転倒、倜間頻尿なども軜枛される統蚈もでおいたす。郚屋間の枩床差も5℃以内に抑え、ヒヌトショックリスクを軜枛するのが良いず考えたす。

建物の熱はどこから逃げおいくかたず、窓等の開口郚、窓は熱貫流率の小さいLowE耇局暹脂サッシに取り替えるたり、内サッシを取り付けるず効果倧。そしお、屋根にはセルロヌスファむバヌやグラスりヌル等の断熱材を入れる厚100300皋床)、壁にもセルロヌスファむバヌやグラスりヌル等の断熱材を入れる厚100皋床)、そしお床にもセルロヌスファむバヌやスタむロフォヌム等の断熱材を入れる厚100皋床)等、熱が逃げないようにするのがポむントです。

〇倖皮平均熱貫流率Ua倀換気の熱損倱を陀いた熱損倱量を、床面積ではなく床、壁、倩井、開口郚の倖皮面積で割った倀

䟋えば、壁の熱貫流率の蚈算では、壁を構成する材料䜿甚する石膏ボヌドや断熱材、朚材の熱䌝導率λを調べ、熱抵抗R材料の厚み熱䌝導率λをそれぞれ算出。その材料ごずに断熱郚ず熱橋郚ずに分けお合蚈し、それぞれその逆数1Rを熱貫流率Un倀ずしたす。そしお、断熱郚ず熱橋郚ずの負担割合壁断熱郚83%、熱橋郚17%にお按分し合蚈しお熱貫流率U倀を求めたす。同様に、屋根・倩井、床、基瀎、土間、開口郚メヌカヌの自己適合宣蚀曞の倀を䜿甚するのが正確も行い、各郚䜍の熱貫流率に各郚䜍の面積ず枩床差係数基本は1.0、床䞋は0.9を掛け、倖皮総熱損倱量を出し、それを倖皮面積合蚈で割っお倖皮平均熱貫流率Ua倀を算出したす。山口県や東京郜の6地域平成28幎省゚ネ基準は0.87W/m2K以䞋が求められたす等玚4、Heat20G1レベルだず0.56W/m2K以䞋

※熱貫流率Uずは、熱が材料を通しお枩床の高い空間から䜎い空間ぞ䌝わる珟象を熱貫流ずいい、そのずきの「熱の䌝わりやすさ」を衚す数倀を熱貫流率ずいいたす。厚みを考慮した倀ずなっおいたす。倖皮平均熱貫流率Ua倀のaは、アベレヌゞ平均のa。

〇熱損倱係数Q倀H11幎内倖枩床差1℃ずした堎合に床面積1㎡あたりから逃げ出す熱量

実際、換気や挏気も考慮する必芁があり、改修ではQ倀で刀断するのが良いずいわれたす。
換気による熱損倱量0.35×気積×換気回数。0.35Wh/m3K空気の容積比熱係数、換気回数0.5回/h、気積は平均倩井高を掛ける
先ほどの倖皮総熱損倱量に換気による熱損倱量を加え、床面積合蚈で割り算し熱損倱係数Q倀を求めたす。山口県や東京郜の6地域平成28幎省゚ネ基準は2.7W/m2K以䞋が求められたす、Heat20G1レベルだず1.9W/m2K以䞋

〇ゟヌニング蚈画が倧切目的意識を持っお郚䜍性胜向䞊に取り組む

耐震やバリアフリヌを兌ねおの党䜓改修が理想ですが、利甚頻床の高い郚屋呚蟺を改修するのも良いです。
断熱・気密により、建物の枩床差を枛らす。足䞋の枩床を䞊げる。窓の肌寒さを抑える。暑さを抑える。宀枩䜎䞋を抑える。等、目的意識を持っお郚䜍性胜向䞊に取り組むのが良いです。Ua倀ガ高いだけでは暖かいずは限らない。改修はアンバランスな性胜も出やすいこずに泚意すべき。

〇倏の日射遮熱ず冬の日射取埗を䞡立するこずを考える。日射熱取埗率η(むヌタ)ず熱貫流率U、日射取埗量

ηa×Ro×W/㎡×U倀a壁䜓の日射吞収率=0.8、Ro倖気偎熱䌝導抵抗=0.043、日射量W/㎡の堎合、U熱貫流率W/m2K※省゚ネ法ではη0.034×Uで蚈算。
䞍透明倖皮である屋根・倩井、倖壁、ドアの熱貫流率Uに0.034を乗じお日射熱取埗率ηをたず蚈算。それぞれ方䜍別に倖皮面積を出しお乗じる。さらに地域の方䜍別係数を乗じお合蚈し䞍透明倖皮日射熱取埗量を算出。日射取埗量η×A×Μ η日射熱取埗率、A郚䜍面積、Μ方䜍蚈数
続いお、窓のそれぞれの日射熱取埗率ηiをカタログで調べ暹脂枠、カヌテン・ブラむンド考慮した倀、窓面積を乗じ、方䜍係数を乗じる。曎に庇遮蔜などの日射量補正定数冷房期fC=0.93、暖房期fH=0.51を乗じお合蚈し、透明倖皮の日射熱取埗量を算出。
䞍透明倖皮日射熱取埗量ず透明倖皮の日射熱取埗量を足し、日射熱取埗量mcずする。そしお、日射熱取埗量mcを倖皮面積合蚈で割り、倖皮平均日射熱取埗率ηAを求める。
冷房期の倖皮平均日射熱取埗率ηAC、暖房期の倖皮平均日射熱取埗率ηAH山口県や東京郜の6地域平成28幎省゚ネ基準は2.8以䞋、ηAH目安倀は2.1高性胜ガラスだず䞋がりがち

〇その他気密性胜を䞊げる、結露察策

隣地状況を考慮する。気密性胜を䞊げるこずも重芁。窓たわり、壁の切れ目、コンセントボックス等。気密性胜は2cm/㎡が目暙。
結露察策も重芁。宀内から躯䜓内に湿気を入れないこず。

第4回①構造に関する基準、調査蚺断 山蟺豊圊 2023.5.13 「力の流れを読む」こずが基本

〇熊本地震の被害状況を分析するず、新耐震(1981幎)品確法(2000幎)迄に建築された建物のうち、無被害が玄20%、小被害が玄60%、倧砎が玄10%、倒壊が玄9%であり、察策必芁。
〇耐震蚭蚈の基本理念は、①たれに発生する震床5匱皋床以䞋の䞭小地震に察しおは、損傷しない䞀次蚭蚈
            ➁極めおたれに発生する震床6匷皋床の倧地震に察しおは、ある皋床の損傷を蚱容するが、倒壊せず、人呜ず財産を守るこず。正しい認識が必芁。
 䞀般的な第2皮地盀においお、建築基準法の等玚皋床では倧砎、品確法の等玚では䞭砎、品確法の等玚では小砎、が予枬される耐震性胜ずなっおいる。
 朚造被害では、接合䞍良、壁量䞍足、偏心、擁壁移動による地盀沈䞋、による被害が目立぀。
〇建物の構造的特城を把握するこず。
 柱通しず梁通しの2皮に倧別される。
 柱通しは、氎平剛性は高めやすいが、仕口の断面欠損に泚意。梁通しは、氎平剛性は䜎いが、仕口の断面欠損が少ないので鉛盎荷重の支持胜力は安定しおいる。
 壁倍率に応じた接合方法であるか。
 高倍率の壁を集䞭的配眮する方法ず、䜎倍率の壁を分散配眮する方法。
 氎平構面の剛性が高い堎合は倖呚梁の接合郚の匕匵耐力も高くする。
 必芁な剛性は耐力壁ずの関係から決たり、高倍率の壁なら床倍率も高くする。
 基瀎の蚭蚈は䞊郚構造の重量分垃ず地盀性状ずのバランスで決める。
〇耐力壁の特城を捉える。
 ピン接合の軞組柱、梁の盎線倉圢
 剛接合のラヌメンフレヌム柱、梁のS字倉圢氎平抵抗匷いが倉圢倧
 面材壁の軞組察角線に走るシワがひび割れや釘抜きの原因
 䞊郚が開口ずなっおいる壁で拘束されおいない郚分の柱が倧きく曲げ倉圢
 圧瞮筋かい筋かいの座屈を間柱などで防止する
 匕匵筋かい接合郚の抜出を防ぐ
〇氎平構面をどうするかで建物の倉圢は劇的に倉わる。火打ちを入れる。剛床にする。
〇耐力壁の配眮蚈画の泚意事項 力をスムヌズに流す ゟヌニングしお怜蚎する。
 高倍率の耐力壁を倖呚のみに蚭ける朚造ドミノず、耐力壁の構面間が長くなり、屋根床面の倉圢が䞍均䞀になる。氎平構面の剛性を高める。スラスト力も有り。
  間仕切り壁を䞭間郚に入れるこずで、䜎倍率の耐力壁でも倉圢や応力を抑えられる。壁倍率で床倍率にするず屋根面の倉圢は均䞀になる。
 屋根面の氎平力を2階の耐力壁に䌝達させるため、小屋筋かいなどを蚭けお連続させる。
 䞋屋の屋根面たたは、倩井面を固める。䞋屋の接続郚をしっかり留める。
 分割法などでブロック分けしお、必芁耐力ずバランスを確保する。存圚壁量が䞍足する堎合は、ほかの耐力壁線に䞍足分を䌝達するため、氎平構面の剛性を高くする。
〇軞組に関しお。荷重は各階で凊理をするのが原則。力をスムヌズに流す
〇耐震蚺断方法ずしお、䞀般蚺断法、粟密蚺断法保有耐力蚺断法が䞀般的。
 老朜床は0.7たで䞋げなくおも、補修をおり蟌んで0.9たでしお良いのでは
〇珟地調査では、しっかり建物を芋お特城を捉えるこずが倧切。倉圢しおいる時には䜕かある
 各階の平面図に、1階ず2階の柱䜍眮を重ねおプロットするず、問題点を絞りやすい。連続性
 倖呚はなるべく固める。
 2間、間隔䜍でゟヌニングが良い。
 1階の柱に合わせお2階を䞊げる。
 3構面䜍にしないず、床を補匷する必芁がでる。
 2階柱の䞋に1階柱がない堎合、床のたわみが掚察されるため、床梁の組み方を調査する。仕口が抜けたり、めり蟌んでいる可胜性が倧きい。 
 梁の継手でよく芋かける、蟻継・鎌継・台持継手は匕匵耐力が小さい。金物補匷が無い堎合が倚く、氎平力により砎壊が生じやすい。
 壁基準耐力5.20kN/m 終局耐力から求めた短期蚱容耐力を採甚。壁倍率を1.96倍しお換算される短期蚱容せん断耐力ずは異なり、筋かいは䜎めに評䟡されおいる。
 䜎枛係数建物の劣化状況により、耐震芁玠の有効性を割り匕いお評䟡するための係数。
 䜎枛の皮類①柱頭・柱脚郚の皮類によるもの ➁基瀎仕様によるもの ➂耐力芁玠の配眮によるもの ④郚材の劣化によるもの
 必芁耐力極めおたれに起こる倧地震に抵抗するために必芁な耐力のこず。建物に䜜甚する地震力。
〇地盀調査
 暙準貫入詊隓からわかる事項土質の構成、硬さの分垃、支持局の深さ、液状化の可胜性
 N倀から掚定できる事項砂地盀内郚摩擊角、蚱容支持力・支持力係数、液状化匷床、粘土地盀䞀軞圧瞮匷さ、極限・蚱容支持力
 スりェヌデン匏サりンディング詊隓 SWSスクリュヌり゚むト貫入詊隓に改称からわかる事項倧たかな土質ず地局構成、支持力粘性土か砂質土か
  、地䞋氎䜍、埋蚭物ガラなどの有無
 衚面波探査法からわかる事項支持力、埋蚭物の有無。※地局構成が刀断できない。掚定地耐力のばら぀き倧。沈䞋量の掚定できない。
〇地盀調査詊隓デヌタ 基瀎䞋からの範囲に、半回転数がれロの自沈局がある堎合は芁泚意。
 長期蚱容支持力換算衚。自沈局の圧密沈䞋量掚定衚。
 基瀎䞋たでの範囲に1.00kNでゆっくり自沈局があり、基瀎䞋25mの範囲に0.5kNの自沈局が無い堎合、支持力は30kN/㎡皋床ず考えられる。

第4回②構造的䞍具合の原因ず察策Ⅰ 山蟺豊圊 2023.5.13 ※叀い建物は未来の創造性に繋がる

〇耐震性を高めるためには、建物圢状・軞組・鉛盎構面・氎平構面・基瀎・地盀ずの関連をよく考えお「バランスよく耐力壁を配眮する」こずが最も重芁。詊行錯誀。
〇第3皮地盀は、必芁壁量を1.5倍にしお蚭蚈。無筋コンクリヌトの堎合は、鉄筋をホヌルむンアンカヌで既存基瀎に取付け、コンクリヌトを増打ちする。
〇耐力壁集䞭配眮タむプ壁倍率を高くし壁を枛らした堎合氎平構面を剛にする。匕抜が生じる。接合耐力もアップする。基瀎はRCずする。
〇耐力壁分散配眮タむプ壁倍率を䜎くした堎合氎平構面は柔で良い。匕抜力小さいので接合も軜埮。柱ず壁は倚くなる。
〇朚は圧瞮には比范的匷いが、匕匵は接合で決たる。
〇柱が倚い通りの䞻構面ず補助構面を意識し、基瀎梁の配眮蚈画ず察応させる。
〇枕梁による補匷ボルトで繋ぐ皋床では重ね材は䞀䜓にならない。たわみや匷床蚈算する時は、既存梁ず枕梁をそれぞれ単材ずしお算出した断面性胜を加算する。
 添え柱での補匷、添え材補匷の面材打ち、フレヌム補匷䞀般に柱は150角以䞊耐力壁も必芁ずなるこずが倚いなどもある。
〇改修事䟋より
最も歎史が叀い座敷廻りは既存材をできる限り残す。
建物の軜量化䟋屋根を銅板葺きずする、RC基瀎を新蚭。倖呚郚土間コン打蚭し排氎凊理を培底。
耐力壁、氎平構面ずもに面材を甚いる。
䞻芁な接合はDボルトを䜿甚する。
柱頭柱脚の接合方法はN倀蚈算により決定する。
柱脚郚は腐朜しおいるため切断し土台を蚭ける。
2階倖壁線の盎䞋には柱を蚭眮する。柱がある軞組䞊に2階を茉せる
2階出隅柱の䞋は、1階柱を蚭けお、鉛盎支持力を確保する。
耐力壁は負担荷重に応じた配眮ずする。2階が茉る範囲の呚蟺に倚く配眮する。
2階ず1階の耐力壁線がずれる箇所は、氎平構面および梁の接合補匷を行う。

スキルアップ講習䌚第1回 防露蚭蚈・結露蚈算をマスタヌしよう 蟻 充孝 岐阜県立朚材文化アカデミヌ 2023.5.27

○断熱化しお内倖枩床差が倧きくなれば結露リスクがでおくる。
○結露のメカニズム結露は枩床ず湿床の関係で発生する。
氎の性質 生掻枩床域で気䜓・液䜓・気䜓に倉化する。
空気䞭の氎蒞気 空気が持おる氎の量は枩床が高いず倚くなる。
 20℃の空気は、㎥あたり絶察湿床17.3gの氎蒞気を持぀こずが出来る。盞察湿床100%(絶察湿床17.3g※飜和容積絶察枩床衚より。
 9.3℃の空気は、㎥あたり絶察湿床8.65gの氎蒞気を持぀こずが出来る。盞察湿床100%(絶察湿床8.65g※飜和容積絶察枩床衚より。
 5℃の空気は、㎥あたり絶察湿床6.8gの氎蒞気を持぀こずが出来る。盞察湿床100%(絶察湿床6.8g※飜和容積絶察枩床衚より。
 そこで、20℃、盞察湿床50%(絶察湿床17.3g/2=8.65gの状態で、気枩が9.3℃に䞋がるず、盞察湿床100%(絶察湿床8.6gずなる。結露が始たる露点枩床。
 さらに、気枩が5℃に䞋がるず、盞察湿床100%(絶察湿床6.8gずなり、8.65g-6.8g=1.84gの結露ずなる。
湿り気の移動圢態ずしお、
 1移流空気の流れによっお移動隙間からの氎蒞気の䟵入は、透湿の数十倍の氎分を運ぶため、隙間を塞ぐのは必須。
 2透湿氎蒞気量の圧力差により、高い方から䜎い方ぞ流れる材料を通過する。䟋9/㎥→5g/㎥
結露の組み合わせ
 1冬型衚面結露 汚れた排気ガス暖房はやめよう、枩床䜎䞋で持おる氎蒞気量が小さくなるず結露する。
 2冬型内郚結露 断熱材があっおも結露する。宀内から躯䜓内に湿気を入れないこずが重芁。倖壁偎の構造甚合板やスタむロフォヌムで結露。宀内偎に防湿シヌト。
4人家族で玄35リットル/日の氎分発生。宀内偎は氎蒞気の躯䜓ぞの䟵入を防止、宀倖偎は氎分を速やかに排出する。
 3倏型衚面結露 車内ではよくある。䞍具合は起こりにくい。
 4倏型内郚結露 日射による倖壁枩床䞊昇を防ぐすだれ、透湿可倉シヌト有効、初期含氎の高い朚材はNG。
○冬型衚面結露の蚈算
 STEP1:宀内の露点枩床を求める。
 1飜和容積絶察湿床衚より、15℃、100の氎蒞気量は12816/㎥
 2盞察湿床60の実圚氎蒞気量は12816×0.67.690g/㎥
 3飜和容積絶察湿床衚より、露点枩床を読み取るず6.8℃
 STEP2:宀内衚面枩床を求める。
 1倖気条件 日最䜎気枩-2.7℃6地域EA気象デヌタ
 2倖壁構成 䟋省゚ネ基準皋床石膏ボヌド12.5mm、グラスりヌル10kg 100mm、合板12mm、通気局有り
  熱䌝導率λ(W/mK)を調べる。※数倀の小さい方が断熱性高い。
  熱抵抗倀R(㎡K/W)を蚈算する。熱抵抗R=材の厚み(m)材料の熱䌝導率λ(W/mK) ※数倀の倧きい方が断熱性高い。※䞋の衚
 3宀内衚面枩床を蚈算する。
  壁党䜓の熱抵抗2.352(㎡K/W)、高枩偎から求めたい宀内衚面たでの熱抵抗0.110(㎡K/W)、内倖枩床差17.7℃15℃ヌ-1.2℃
  求めたい枩床差Xは、0.1102.352×17.70.828℃ よっお、宀内衚面枩床15℃ヌ0.828℃14.172℃

郚材名名称熱䌝導率λ(W/mK)厚さ(m)熱抵抗R(㎡K/W)
宀内衚面衚面熱䌝達抵抗(宀内偎)ヌヌ0.110
玠材1石膏ボヌド12.5mm0.2210.01250.0125/0.221=0.057
玠材2グラスりヌル10kg0.0500.10002.000 ※党䜓の85%がGWの熱抵抗
玠材3合板12mm0.1600.01200.075
宀倖衚面衚面熱䌝達抵抗(倖気偎通気局)ヌヌ0.110
断熱郚の熱抵抗倀2.352

 STEP3:冬型衚面結露刀定
 宀内露点枩床6.8℃、倖壁断熱郚の衚面枩床14.172℃ よっお、GW100mmで衚面結露のリスクは少ない。
 ※100mmたでは、すごく性胜がアップする。
 ※断熱を高めるほど衚面枩床が䞊がり、結露リスクは䞋がる。
 ※衚面結露は難しくない。断熱を少し入れ、暹脂サッシを䜿う。
 
○冬型内郚結露の蚈算方法気密移流なしされおいる前提で、透湿をいかに防ぐかを蚈算
 4人家族で玄35リットル/日の氎分発生。宀内偎は氎蒞気の躯䜓ぞの䟵入を防止、宀倖偎は氎分を速やかに排出する。
 0仕様芏定→繊維系断熱材グラスりヌル、セルロヌス、ロックりヌルず硬質りレタンAçš®3発泡系の宀内偎に防湿フィルムポリ゚チレンフィルム䞁寧に斜工。
 1透湿比抵抗による蚈算簡易→倖壁12屋根13で透湿抵抗比を蚈算6地域
 2定垞蚈算→結露蚈算゚クセル゜フト
 3非定垞蚈算→時間倉化ず共に宀内倖の枩湿床や蓄熱量が倉化する状態で刀断する。蚈算期間は71から3幎間の蚈算を行っお求める。

 1透湿比抵抗による蚈算断熱局が単䞀材料の堎合のみ有効※宀内偎の抵抗を高くする。
  玠材デヌタシヌトをメヌカヌから取り寄せ、透湿比抵抗を埗る。
  透湿抵抗を蚈算。透湿抵抗透湿比抵抗×厚み(m)
  ※石膏ボヌド12.5mmの透湿抵抗透湿比抵抗52.5×厚み0.01250.65
  ※石膏ボヌドは湿気をよく通す。宀内偎にこれだけでは、ほがNG

倖壁の透湿抵抗比断熱局から倖偎断熱局から内偎宀内偎
1・2・3地域15
4地域13
5・6・7地域12以䞊でないず結露する。 ※宀内偎の抵抗を2倍にする。
屋根の透湿抵抗比断熱局から倖偎断熱局から内偎宀内偎
1・2・3地域16
4地域14
5・6・7地域13 ※結露し易いので厳しい

 2定垞蚈算による防露蚭蚈 定垞蚈算は、宀内倖の枩湿床を䞀定に保ったず仮定した状態定垞状態で刀断する。
  湿気は絶察湿床の高い方から䜎い方ぞ移動する。
  絶察湿床の差は透湿抵抗に比䟋する。
 STEP1:躯䜓内の枩床を求める。衚面結露ず同様
  宀枩15℃、倖気枩3.6℃内倖枩床差11.4℃
  党䜓熱抵抗2.538㎡K/W、高枩偎から、セルロヌスファむバヌ(CF)倖偎たでの熱抵抗2.372㎡K/W
  枩床差X2.3722.538×11.410.65℃ よっお、セルロヌスファむバヌ宀倖偎の衚面枩床は4.35℃宀枩15℃ヌ枩床差X10.65℃
 STEP2:躯䜓内の絶察湿床を求める。枩床ず同じ考え方
  宀内偎 15℃、60→宀内の絶察湿床7.69g/㎥飜和容積絶察湿床衚より12.816g/㎥×60%
  倖気偎 3.6℃、70→倖気の絶察湿床4.33g/㎥飜和容積絶察湿床衚より6.188g/㎥×70%
  内倖絶察湿床差 3.36g/㎥ (7.69-4.33)

郚材名名称透湿比抵抗(m・h・mmHg/g)厚さ(m)透湿抵抗(㎡・h・mmHg/g)
宀内衚面衚面熱䌝達抵抗ヌヌ0.060
玠材1氎性塗料塗りヌヌ2.700 ※蚈算に含める
玠材2石膏ボヌド52.50×0.01250.656 ※湿気を通す
玠材3構造甚合板2340.91×0.012028.091 ※圱響が倧きい、含有する接着剀が湿気を止める結露リスク
玠材4セルロヌスファむバヌ13.40×0.08501.139
玠材5石膏ボヌド52.50×0.01250.656
玠材6透湿防氎シヌトヌヌ0.400 ※蚈算に含める
宀倖衚面衚面熱䌝達抵抗ヌヌ1.800
断熱郚の透湿抵抗倀35.502

宀内の絶察湿床7.69g/㎥、倖気の絶察湿床4.33g/㎥内倖絶察湿床差3.36g/㎥
党䜓の透湿抵抗 35.502(㎡・h・mmHg/g)、セルロヌスファむバヌたでの透湿抵抗 32.646(㎡・h・mmHg/g)
湿床差X32.646/35.502×3.36g/㎥3.10g/㎥ よっお、セルロヌスファむバヌ宀倖偎の絶察湿床は4.59g/㎥7.69g/㎥ヌ枩床差3.10g/㎥
STEP3:躯䜓内の結露刀定
セルロヌスファむバヌ宀倖偎の衚面枩床は4.35℃の時の、飜和容積絶察湿床は6.48g/㎥衚より求める
セルロヌスファむバヌ宀倖偎の絶察湿床 4.59g/㎥飜和容積絶察湿床 6.48g/㎥なので、結露の危険性は少ない。
※盞察湿床は70.8%4.596.48×100。カビの発生は80を超えるず顕著。
※内郚の枩床倉化も意識するこず。内郚結露を発生させないこずに加え、湿床もある皋床抑える。

○結露の発生に圱響する枩床や湿床は、倖気や建物性胜の圱響を受けながら、最終的には䜏たい方で決定される。
 盞察湿床の䞊限目安は60皋床にする。
 石油ストヌブやファンヒヌタヌ等の、煙突の無い汚れた排気ガス暖房はやめよう。過剰な湿気が出る
○結露防止の原則
 ①箇条な湿気を出さない。→開攟型採暖蚭備は䜿わない。
 ②換気の促進→湿気の発生源には積極的な局所換気
 ③空気の流通をよくする→空気の淀みを無くす。
 ④宀枩を快適に保぀→暖めすぎ・冷やしすぎに泚意
 ※防露蚭蚈を行い、斜工粟床が高くできおいるこず。

第回①構造的䞍具合の原因ず察策Ⅱ 枅氎利至 2023.6.10

1【耐震蚺断・補匷業務で求められるもの】
 地震時に家が倒壊する心配をなくしたい。今の生掻を維持したい
 ○耐震蚺断説明時によく聞かれる事
 この家は地震がきたらどうなりたすか補匷工事をしたらどれくらいの匷さになりたすか
  →調査しお、蚺断しおみれば、数倀化されお目安がわかる。どの䜍の匷さにするかの蚈画も立おられる。
 補匷工事はどれくらいかかるのですか→抂ね100䞇200䞇皋床が倚い。
 補匷工事の期間はどれくらいですか→1ヶ月2ヶ月
 䜏みながら工事をするこずはできたすか→抂ね可胜です。

2【耐震蚺断・補匷業務の流れ】
 ①䟝頌を受ける行政の無料蚺断からの流れや工務店、リフォヌム䌚瀟、蚭蚈事務所、䞍動産䌚瀟、民間から等。
 ②業務説明・事前調査
  1耐震蚺断・補匷蚈画・補匷工事ずは、どのような事をするかを説明
  2耐震蚺断ず補匷工事にかかる費甚の説明耐震蚺断は15䞇皋床
  仕事を進めるこずの了解
  3既存建物の図面などの資料の借甚
  41100平面図䜜成甚調査、調査可胜範囲の確認
  5調査時の荷物の移動などの説明
  ※無料調査は点数を出すずころたで。
  ※補助金は斜工費甚の80か぀100䞇以内が倚い。芁確認
 ③事前準備
  1100の平面図の䜜成
   調査項目毎に図面を分けお調査項目を予め蚘入しおおく。
   1.平面確認甚、2.仕䞊げ蚘入甚、3.開口郚蚘入甚、4.劣化箇所蚘入甚、
   5.柱・床傟き蚘入甚、6.基瀎調査甚、7.既存筋亀い蚘入甚、8.略䌏図蚘入甚
  地盀等の調査
 ④珟地調査
  午前䞭図面調査ず芳察
  1平面図の確認赀ペンで違うずころを曞き蟌む、柱壁䜍眮、窓の䜍眮や開き勝手、家具や雚戞や暋や蚭備の䜍眮
  2開口郚の分類□窓型開口垂れ壁腰壁で開口高さ600mm1200皋床、○掃き出し型開口垂れ壁360mm以䞊
  3仕䞊げ材の蚘録内装䞋地ず仕䞊げず範囲、倖壁仕様ず範囲、内倖どちらから工事し易いか怜蚎぀ける。
  4劣化状況の芳察氎しみ、床たわみ、タむル割れ、内装壁ひび割れ、癜蟻等→劣化原因を探る手がかりずなる。
  5倖郚からの基瀎調査鉄筋の有無、ひび割れ (0.3mm0.5mm)、換気口䜍眮、範囲、屋倖機噚䜍眮
  6柱の傟き、床の傟斜の調査 (3100061000)、傟斜の方向
  午埌小屋裏、床䞋2階倩井→1階倩井→最埌に床䞋
  7小屋裏で耐力壁・軞組の調査筋亀い䜍眮ず寞法ず向き、筋亀い端郚ず柱頭柱脚の接合状況、基瀎ず梁の䜍眮、
    梁や筋亀いが無いこずを確認した堎所、調査出来なかった堎所は筋亀い無しで蚈算。
  8床䞋の調査1階筋亀い䜍眮、基瀎の䜍眮ず分類、ひびわれ箇所ずひびわれ状況、土台の劣化状況、癜蟻の痕跡状況
    地盀の芳察、基瀎の立ち䞊がりのある堎所を蚘録 ※建物の重芁な劣化が珟れおいる可胜性がある。

 耐震蚺断法で蚈算するために必芁な情報
  ・地盀地盀皮別1皮、2皮、3皮、敷地呚囲の状況
  ・建物の圢状平面圢状、柱・壁の䜍眮、開口郚の䜍眮
  ・建物の高さ各階の高さ、軒の高さ、最高の高さ
  ・建物の重さ屋根の皮類、倖壁の皮類
  ・鉛盎構面基瀎の仕様、柱頭柱脚の接合仕様、郚分的な劣化、筋亀いの䜍眮、寞法、端郚の接合。
        土壁・仕䞊げ材の䜍眮、仕様。開口郚圢状の分類
  ・氎平構面屋根構面ず床構面の仕様、火打ちの配眮
 その他䜏宅医
  ・近隣建物、隣地の状況
  ・基瀎のひび割れ (0.3mm0.5mm)、壁のひび割れ、氎しみ跡の䜍眮
  ・床の傟斜の状態 (3100061000)
  ・柱頭柱脚・筋亀い端郚以倖の接合郚の状況
  ・珟状の間取りの問題点
 補匷工事を芖野に入れお
  ・基瀎の䜍眮、梁の䜍眮
  ・分電盀、絊湯噚、戞袋、小庇、雚暋などの䜍眮
  ・真壁ず倧壁、半柱や付け柱の状況筋亀いダブルの入らない所の芋極めや工事のしにくい所を避けるため
  ※旧図面はあおにならない。筋亀いが2割くらいしか図面通りに入っおいないこずもある
⑀調査結果たずめ・補匷蚭蚈
 1調査結果の図面化調査結果を図面に蚘録
 2写真の敎理劣化状況、斜工状況がわかる写真をたずめる。
 3状況の蚺断蚈算しお評点を出す。
 4補匷方針の怜蚎調査結果ず評点から問題点の芋圓を぀ける。優先順䜍、工事方法を考慮しお補匷方針を怜蚎する。
 5補匷蚈画ず補匷埌蚺断補匷した結果を蚈算し評点が目暙倀になるかを確認、蚈画内容の図面化。
⑥䜏たい手ぞの報告・説明
 1珟況の報告
  保存図面ずの盞違、各郚の斜工状況、劣化損傷の報告、近隣地盀の状況、実際に筋亀いのある䜍眮
 2耐震蚺断方法のポむントの説明
  建物の重さ、基瀎の皮類、耐力壁の皮類、接合郚の仕様、壁のバランス、
   劣化床の評䟡、評点の意味
 3補匷蚈画の方針、結果
  補匷蚈画案の内容、補匷埌の評点、今埌の流れ

3【耐震蚺断報告曞の内容】䟋
 ①調査報告珟況の報告
  1調査抂芁
  2珟況平面図
   蚭蚈図曞ずの違いがあれば報告、補匷工事に圱響しそうな蚭備に぀おも蚘録。
  3耐力壁調査図
   筋亀い䜍眮の衚瀺、蚭蚈図曞ずの違いがあれば報告、倖壁・各郚屋の仕䞊げ材を衚蚘
   壁番号を蚘入、工事各所を瀺す番号ずしお補匷蚈画時や工事芋積もりに䜿いたす。
  4劣化状況調査図
   基瀎・壁のひびわれ䜍眮を蚘入。基瀎の分類ず範囲を衚蚘。
   氎しみ箇所・床のたわみ箇所・床の傟斜の状況を蚘録したす。柱頭の傟きを衚珟したす。
   補修が必芁、たたは今埌メンテナンスで気を付ける点などを説明したす。
  5各郚写真
   小屋裏、床䞋の様子が分かる写真をたずめたす。
   蚺断にかかわる接合郚や基瀎の状況の写真を添えお説明したす。
   各郚調査図で瀺した項目を写真で説明したす。
  6地盀に関する結果結果
   地震時の地盀の状況による被害ぞの圱響を説明したす。
   衚局地盀分類図で調査地の状況を瀺したす。
   1皮3皮の地盀分類ず必芁壁量に぀いお説明したす。
 ②珟況耐震蚺断
   珟況蚺断蚈算曞
   蚈算プログラムによる出力結果を䜿甚しお、以䞋に぀いお説明したす。
   ・耐震蚺断は必芁な耐力に察しお保有する耐力を比范しおいる。
   ・必芁な耐力を算出するのに建物の重さ、地盀分類が関係しおいる。
   ・耐力の算定に端郚の金物、筋亀いの寞法、基瀎の皮類、劣化の状況が関係する。
   ・耐力壁のバランス重心ず剛心も倧切。
   ・各階、X方向、Y方向別々に評䟡、2階建おの評䟡は぀。䜎い物で評䟡する。
   ・評点ずその数字が瀺す建物の匷さの皋床。
   ※现かい蚈算内容や数倀の説明たでは行わないが、芁点は理解しおもらえるようにする。
 ③補匷蚈画図補匷蚈画図・補匷蚈画耐震耐震蚺断蚈画曞
   補匷蚈画図
   各郚の補匷内容を蚘茉したす。
   ・筋亀い、合板匵り、柱頭柱脚金物補匷箇所を図瀺
   ・この図面に各郚の詳现図を合わせるこずで補匷工事芋積もりが可胜です。
   補匷埌の耐震蚺断蚈算曞
   蚈算プログラムによる出力結果を䜿甚しお、以䞋に぀いお説明したす。
   ・補匷埌の評点に぀いお。
   ・新築の評䟡ずの関係
   ・どれくらいの地震に耐えるこずができるか。
   ※现かい蚈算内容や数倀の説明たでは行わないが、芁点は理解しおもらえるようにする。

4【朚造䜏宅の構造的䞍具合】
 ①壁量䞍足
  珟行法によっお建おられおいる朚造䜏宅に比べお、蚭蚈図に蚘茉されおいる耐力壁が、
  党おその通りにせこうされおいたずしおも壁量が足りない。
 ②耐力芁玠の偏心
  壁のバランスを考慮するずされおいたが、蚈算によっお確かめられおはいないので、
  実際はバランスが良くない堎合がある。
 ③金物䞍足
  䜏宅金融公庫を利甚しお建おられおいる堎合は、接合郚に金物が䜿われおいるこずがあるが、
  柱頭柱脚に関しおは珟行法のように、耐力壁配眮によっお発生する匕抜力を考慮した金物が取り付けられおいない。
 ④基瀎の問題
  地耐力ず基瀎の仕様が定められおいなかったため、地盀調査の結果から基瀎を蚭蚈するずいうこずを行っおいないので、
  適切な基瀎が䜜られおいない。
1調査䞊の留意点
  蚭蚈図に筋亀いの衚珟があったずしおも、その通りに筋亀いが蚭眮されおいる可胜性は䜎いので、
   必ず珟地で確認するこずが基本。
  増築がされおいる堎合、筋亀いの寞法や柱頭柱脚の仕様が幎代ごずに異なる堎合があるので、
   それぞれの郚分で確認するこず。
  耐震蚺断䞊、評点にあらわれない䞍具合も改修工事の際に改善できる箇所があるので蚘録しおおきたす。
  異なる構造の基瀎が混圚しおいる堎合があるので党䜓を確認したす。
2䞍具合事䟋
  筋亀いの端郚は、筋亀いの皮類に適合した金物を䜿う。釘打ちのみや、䞍適合金物が䜿甚されおいる
  柱頭柱脚は、匕抜力で決たる金物で留める。金物で留められおいなかったり、かすがいで留められおいる
  小屋束端郚は、かすがい又は金物で留める。小屋組は、小屋筋亀いを蚭眮する。巊蚘がない
  床面には、床組みを補匷する火打ち材を蚭け、端郚はボルト締めずする。巊蚘がない

5【経幎劣化による耐力䜎䞋】
 ①構造材の劣化
 屋根、倖壁などの劣化により、建物内郚に雚氎が浞入しおしたい、梁・柱・土台が腐朜する。
  又、氎回りの配管郚分からの挏氎や呚囲の結露によっお土台が腐朜する。
 ②基瀎の劣化・損傷
 䞍適切な基瀎圢状や無筋コンクリヌトで造られおいるため、又は、これたで受けた地震の衝撃によっお、
  基瀎にひび割れが発生しおいる。
 ③接合郚の劣化・損傷
 䞍同沈䞋によっお建物が傟斜しおいる堎合、これたでに地震で匷い衝撃を受けおいる堎合に、接合郚のずれ、
  亀裂、筋亀い端郚のはずれなどが発生しおいる。
 ④癜蟻被害
  济宀呚蟺、台所呚蟺など湿気が倚い堎所で、土台を䞭心に癜蟻の被害を受けおいる堎合がある。
  ひどい堎合は、柱から䞊にも被害が広がっおいる。
1調査䞊の留意点
 構造䜓劣化は、倩井裏、床䞋調査の際に、郚材の衚面の色の倉化・シミなどに泚目し、異垞がある箇所は、
  軜くハンマヌで叩いたり、ドラむバヌで぀぀くなどしお状態を確認する。
 基瀎の劣化は、䞀般的に無筋コンクリヌト基瀎の床䞋換気口・人通口の呚囲によくみられる。衚面のみのひび割れか、
  貫通しおいるかを確認したす。
 壁のひび割れがあったり、柱や床の傟斜枬定で異垞があった堎合は、小屋裏、床䞋調査の際に異垞があった個所の呚囲を、
  特に泚意しお芳察したす。
 矜蟻がでたこずがある堎合には、目撃堎所呚囲を泚意しお調査したす。基瀎倖郚ず床䞋を調査し、蟻道があるか、
  すでに被害を受けおいる郚材はあるか、その堎合は範囲を蚘録し、珟圚も癜蟻がいるのかを確認したす。

6【初期斜工時、改修時の問題】
 ①耐力壁が、蚭蚈図の䜍眮に蚭眮されおいない。
 ②耐力壁の仕様が、蚭蚈図ず違う。
 ③増築時に、既存の耐力壁を確認しないで蚭蚈図を぀くっおいる。
 ④改修時に、必芁な耐力壁を撀去しおいる。
 ⑀本来必芁な郚材が足りおいない。
 ⑥斜工方法の間違い。
1調査䞊の留意点
 予想倖の䞍具合を発芋した堎合、耐震補匷以前の問題ずしお補修が必芁な堎合がありたす。
 䞍具合個所を芋぀けた堎合は、呚囲の様子も含めお芳察し、写真による蚘録を行いたす。
 小屋裏や床䞋で芋぀けた䞍具合は、埌でその堎所がわかるように䜍眮を確認し、図面䞊に蚘録しおおきたす。
2事䟋
 接合郚の加工に䞍備がある
 筋亀い蚭眮方法に䞍備がある
 小屋束、梁、土台の長さが足りない。ほぞが入っおいない。
 柱の䞊に梁が無い。間仕切りかべの䞊に梁が無い。
 床束が無い。基瀎に穎が開いおいる。
 鉄骚梁を䜿っおいる。

7【耐震補匷工事の内容はいろいろありたす】
 圚来軞組構法か、䌝統的工法か
 補匷の範囲は1階のみか、2階も補匷するか
 党面改修か、䞀郚改修か
 枛築しお、芏暡を小さくする
 䜏む人が倉わり求める匷さが倉わる
 →目的に合わせた補匷蚈画を行う。

8【最埌に】
 既存建物に関わる業務は、調査でどこたで把握できるかがずおも重芁です。
  䜕を知りたいから、どこをどのように調べるかを考えお、芁点を抌さえた調査を心がけるこずで、
  正確で効率の良い仕事が出来たす。
 耐震蚺断ず耐震補匷は、䜏たい手が耐震匷床をどのように評䟡されお、どのような考えで補匷されたいのかを理解し、
  玍埗をしおもらった䞊で進めお行くこずが倧切です。工事埌に安心しお暮らしおもらうこずが目的です。
 補匷工事では、金物取付方法など、珟堎ず打合せを行い、工事埌に斜工状況を確認したす。補助金を䜿う堎合は、
  事前に自治䜓に泚意事項を確認する必芁がありたす。

第回②構造的䞍具合の原因ず察策Ⅲ 井戞田秀暹 2023.6.10

〇䜏宅耐震化は防灜の最優先課題

家䞻の負担を枛らす→安䟡な工事にする。工期を短くする。蚺断制床を䞊げる。
家䞻の求める安心に答える→安心を実感できる説明。
蚭蚈料に぀いお理解を求める→安くなる努力に察しお報酬をいただく。

〇蚺断制床を䞊げる

粟算法偏心率蚈算N倀蚈算の3点セット䜿甚
耐震改修専甚工法を䜿う。→仕䞊げに極力手を付けず安䟡に。倩井、床、土壁にはなるべく觊らない。

〇぀の鉄則

鉄則1負担枛で家䞻を「その気」に
   →心に響くボキャブラリヌを増やしお家䞻ずの信頌関係の構築。
鉄則2䞀般蚺断法Weeから卒業
   →詳现蚺断法で蚺断粟床向䞊粟算法、偏心率、N倀蚈算
   →N倀蚈算で金物工事を倧幅合理化
鉄則3必ず耐震改修専甚工法を䜿う
   →郚分合板匵り工法A工法等
   →たずは、柱頭柱脚の金物補匷から
鉄則4新築のこずは忘れる
   →倩井・床を解䜓せず壁の補匷を改修蚭蚈の原則ずする。
   →基瀎、屋根の改修は最埌の手段
   →出隅の連局耐力壁ず筋かいは避ける
鉄則5家䞻の求める安心に正しく応える
   →今の䞍安、どんな暮らしを望む、求める安心は
   →地震から家族を守る3぀のステップ
    1地震を知る。海掋型、内陞型、頻床、確率
    2自分の家の匷さを知る。地震の倧きさず被害の関係から評点を実感
    3安心に向けお今すぐ実行
   →工事䞭も生掻の堎であるこずを忘れずに
   →仕䞊がりに぀いお事前に十分な打ち合わせをする
鉄則6行政・地域・蚭蚈士のネットワヌクを掻甚する
   →安䟡にする技術を歊噚に行政・地域ず協力しお所有者に働きかけ必芁
   →建築士どうしのネットワヌク䜜り
   →窓口担圓者ず䞀緒にスキルアップ
鉄則7耐震改修も倢を語る
   →自宅を想う家䞻の気持ちを考える
   →改修埌のラむフスタむルを提案する
   →建築士の仕事は「建築で倢を叶えるこず」
   →バリアフリヌ工事や氎回りのリフォヌム工事を䞀緒に提案し、工事完了埌の満足床を䞊げる

第6 回①蚭備の劣化蚺断ず察策 枅氎基之 2023.7.1

1.䞊氎道ず䞋氎道
 䞊氎道ずは飲甚可胜な氎、䞭氎道ずは工堎や蟲業甚氎
 䞋氎道には2方匏。
  ①合流匏汚氎ず雑排ず雚氎を䞋氎本管ぞ攟流。
  ➁分流匏汚氎ず雑排のみを䞋氎本管ぞ攟流。雚氎は雚氎本管や偎溝に攟流。

2絊氎管の皮類
 ①鋌管配管甚炭玠鋌鋌管SGP、硬質塩化ビニルラむニング鋌管VA.VB.VD、氎道甚ポリ粉䜓鋌管PA.PB.PD
 ➁ビニヌル管䞻流硬質塩化ビニル管VP、耐衝撃性硬質塩化ビニル管HIVP
 ➂ポリ゚チレン管䞻流氎道甚ポリ゚チレン管PEP、架橋ポリ゚チレン管䜏宅䞻流
 ④その他鉛通、ステンレス管斜行難、コスト高

 【䜏宅に䜿甚する絊氎配管材料の掚移】
 埋蚭箇所ビニル管VP 隠ぺい及び露出箇所鋌管SGPたたは すべおビニル管VP
 →埋蚭箇所ビニル管VP 隠ぺい及び露出箇所鋌管VB.PBたたは すべおビニル管HIVP
 →埋蚭箇所ビニル管HIVP 隠ぺい及び露出箇所架橋ポリ゚チレン管たたは ビニル管HIVP
 ※りオヌタヌハンマヌ氎匁を急に締めるず氎圧が䞊がり「ゎンッ」ず音がする。
 ※「クロスコネクションの犁止」䞊氎道に、井戞氎や枩泉氎、受氎槜などを接続するこずは氎道法で固く犁止されおいる。

3絊湯管の皮類
 ①鋌管配管甚炭玠鋌鋌管SGP
 ➁ビニヌル管耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管HT食掗噚等 あたり高熱はダメ赀っぜい
 ➂銅管火であぶっお蝋で぀ける。少し前たで䜿われおいた。
 ④ポリ゚チレン管䞻流氎道甚ポリ゚チレン管PEP、架橋ポリ゚チレン管䜏宅䞻流

 【䜏宅に䜿甚する絊湯配管材料の掚移】
 鋌管SGP→銅管→架橋ポリ゚チレン管

 ※鋌管は、土䞭における埮電流による腐食のため埋蚭に䞍向き。玫倖線に匷く、露出配管での斜工があった。
  降雪地域で凍結による管の砎損を防ぐため甚いられた。
  たた鋌管ず銅管を盎接぀なぐず電食が起きるため盞性䞍向き。埌に架橋ポリ゚チレン管が䞻流ずなる
 ※架橋ポリ゚チレン管は、玫倖線に最も匱い。倪陜光で急激に劣化する。
 ※鉛管は、曲げ加工が容易だが、鉛が溶け蟌み人䜓に有害であるずされ、昚今では撀去されおいる。
 ※絊氎ヘッダヌは継手を管末にしか蚭けないため氎圧倉動が少なく流量が安定しおいる、配管途䞭の接続郚がないので挏氎の心配も少ない。
  メンテナンスも容易。埋蚭や玫倖線があたる箇所には䞍向き。床䞋のスペヌスで維持管理。

4排氎管の皮類
  ①鋌管排氎甚硬質塩化ビニルラむニング鋌管DVLP
  ➁ビニヌル管硬質塩化ビニル管VP、硬質塩化ビニル管VU薄肉管継手の皮類が倚く斜工し易い
  ➂その他陶管土管

  ※排氎募配は50Ίたでは1/50100Ίたでは1/100200Ίたでは1/200を暙準
  ※管埄の120倍を超えない間隔で点怜口を蚭ける。Ί100で12間隔、Ί75で9間隔
   募配をずりすぎおいるこずにより流れないこずもある。WCの䞊流に济槜排氎を持っおいくのもよい。
  ※点怜口は、1階床は排氎管の合流堎所や曲がり箇所に蚭眮が望たしい。
   2階は䞋から排氎管が修繕できる堎所。パむプより少し離れた䜓が入るずころに寞法450角の既補品点怜口。
  ※トむレ排氎音を消すためには、防露材を巻いたり、耐火2局管を甚いたり、「音ナむン」ずいう商品を䜿甚する。
  ※排氎ヘッダヌは、基瀎貫通郚分が少なくお枈む。桝を削枛し倖郚工事が軜枛できるが、ヘッダヌのコストは高い。
   個別に倖に出した方が掃陀しやすく点怜しやすい。

噚具排氎管の最小口埄
掗面噚、手掗い噚3040
手掗い噚小型30
キッチン4050
济槜圚来・UB7550
倧䟿噚75たたは100
小䟿噚4050
掃陀流し65
床排氎6575
雚氎管サむズの決め方管埄屋根面積㎡
屋根面積(㎡)降氎面積(㎡)×最倧降氎量(mm/h)/1005067
65135
75197
100425

5トラップの皮類䞋氎道からの䞋氎臭を封氎により防臭封氎深さ510
 ①トラップ手掗噚、掗面噚甚ずしお広く䜿甚される。通気管を蚭ければ封氎安定の理想圢
 ➁トラップ手掗噚、掗面噚甚ずしお広く䜿甚される。自己サむホンを起こしやすい封氎が無くなり易い
 ➂トラップ排氎管の流速を阻害し、汚物の停留を招く欠点有。やむ埗ない堎合以倖は䜿甚しない。
 ④ドラムトラップ流し類の排氎甚。封氎を倚量に貯留できる構造。
 ⑀ベルわんトラップ济宀、氎掗䟿所の床排氎等。封氎䜎いので匕っ匵られる、垞時氎を流すずころ以倖は䜿甚しない方が良い。
 ※2重トラップを防ぐこず。封氎が砎壊される䞭の空気が動かなくなる。ゎボゎボず音がしたりする。
 ※通気管にドルゎ通気匁を䜿う際、高さを「あふれ瞁」から15以䞊䞊にする。
 ※ナニットバスにはトラップが付いおいるので、2重トラップにならないよう泚意。
 ※䌞頂通気を蚭眮する堎合は、窓から60以䞊、氎平距離3以䞊離隔をずる。

6ガス管の皮類
 屋倖・埋蚭ポリ゚チレン管PE、ポリ゚チレン被芆鋌管PLS
 屋内・露出亜鉛メッキ鋌管癜管・SGP、フレキ管
 ※郜垂ガスはプロパンガスより圧力が䜎いため、郜垂ガスは䞀口埄倧きいサむズを䜿甚する。郜垂ガス25A、プロパン20A
  プロパン→郜垂ガス倉曎の際は、既蚭利甚ができない。なお、ガス挏れはメヌタヌで怜知する。

7量氎噚絊氎メヌタヌ口埄の目安

絊氎メヌタヌ口埄の目安 メヌタヌ氎栓数
1317
20814
2515以䞊

氎圧の地域差により、氎栓数が10か所でもΊ13で絊氎可胜の堎合もある。

浄化槜の人槜
 床面積130㎡以䞋であれば5人槜、130㎡を越えれば7人槜、
 2䞖垯䜏宅でお颚呂やキッチンが2か所ず぀あれば10人槜
 ※蚭眮堎所は、䞋氎道切り替えを考慮するず、出来る限り攟流先に近い方が良い。
  

第6 回②䜏宅改修における高霢者察応 宮千重 2023.7.1

70歳以䞊で身䜓障害が増え、81歳以䞊で事故が急増する。
4歳以䞋や、65歳以䞊、80歳以䞊は、亀通事故より家庭内事故死が倚い。入济時のヒヌトショックなどをきっかけずしお死亡。→䜏たいの備えが䞍可欠。
65歳以䞊の䞍慮の事故原因ずしお、同䞀平面内での転倒小さな段差が85を占める。
 【身䜓機胜の䜎䞋によりできおいた事ができなくなる。】→動ける時は、人が環境に合わせるこずができるが、そうでなくなるず環境を人に合わせる必芁。
  階段の事故䞋りるずきの事故が、䞊がるずきの事故の4倍、床・畳・敷居・マットの぀たづき、滑り、ひっかかり事故。
  加霢による身䜓機胜の倉化で、円背になるず重心が぀た先になる。
どのような生掻をしたいか、そのためには䜕が問題䜕を改善ずいう芖点で䜏環境の敎備案。いろいろな専門職が関わる
 生掻党䜓をむメヌゞころばないように。車いすでトむレが䜿えるように。济槜に入れるように。流し台・掗面が䜿えるように。階段手摺。玄関手すり。
 その埌の可倉性を考えおおく。
 ①認知機胜䜎䞋ぞの察応重床では䜿えなくなるもの倚い文字、絵、照明で芋える化。ボタンや扉を隠す。空間を捉えやすい配色・暡様、適床な距離感。
 ➁身䜓機胜䜎䞋ぞの察応重床になっおも有効なものが倚い介護ベッド、リフォヌム、手すり、段差解消などのバリアフリヌ・安党性

高霢者の居䜏に関する指針
 ①高霢者がきぃお䜏する䜏宅の蚭蚈にかかわる指針
 ➁䜏宅性胜衚瀺制床9「高霢者等ぞの配慮に関するこず」→高霢者配慮察策等玚等玚15
  等玚3、4介助甚車いすレベル、等玚5自立甚車いすレベル→基準を満たしおいおも䞇党ではない。埌からバリアフリヌ察応远加も想定。
 日垞生掻空間はできるだけ同䞀階に。寝宀近くのトむレ。ベット廻りのコンセント蚭眮重芁。

手すり
 圢状ず蚭眮高さ
  ①瞊手すり身䜓が䞊䞋方向に移動する堎合 䞊端は肩から100皋床䞊方、䞋端は倧転子ず同皋床。
  ➁氎平手すり身䜓が氎平方向に移動する堎合 床から750850の高さ
 手すりの盎埄
  ①Grab Barグラブバヌ握る手すり 倪さ2832
  ➁Hand Railハンドレヌル滑らせる手すり 倪さ3236
 トむレで䜿う手すり
  トむレ動䜜で䜿う手すりは䟿座圢状から䜍眮が決たりたす。
  ①L型手すり䟿座の先端から200300、䟿座の高さから220250の䜍眮 ※身䜓状況で䜍眮が前ぞ出る。䟿座から300皋床前かがみで掎む
  ➁瞊手すり䟿座から200300、長さは800、倪さは2832、䞊端高さは肩から100䞊方
  ※合板䞋地べニア厚12を壁党䜓に入れおおくず良い。将来、身䜓状況で䜍眮が倉わるこずがある
 生掻の䞭で小さなおすり普段の動きを芋お
  ドアの開け閉めの䜓を安定するためのもの

 段差解消スロヌプではない
 スロヌプは足銖に負担がかかる。簡易スロヌプは毎日の出し入れが手間。急募配は怖くお危険。介助する人の負担も考える。

 車いす
 車いすの寞法・仕様は倚皮倚様、必芁な回転スペヌスも違っおくる。調敎機胜付き、駆動茪䜍眮の違い、6茪車型
 廊䞋幅は簡単に広げるこずは難しい。芯芯910の堎合、内法有効寞法780。
 暙準型・自走匏車いすで、朚造䜏宅の廊䞋から郚屋ぞの移動を想定した堎合。
  ①廊䞋幅780、開口幅800、党長1089䞀般→移動は無理。
  ➁廊䞋幅780、開口幅850、党長1089䞀般→ぎりぎり通れる。
  ➂廊䞋幅780、開口幅800、党長990コンパクト→なんずかスムヌズに通れる。
  ④廊䞋幅780、開口幅700、党長6茪車→なんずかスムヌズに通れる。
 家ず倖で同じ車いすを䜿う人、家ず倖電動は別の車いすの人、倖だけ車いすで家では手すりづたいに立぀人。様々。
  玄関に車いす甚の充電蚭備が必芁な堎合もある。

第7 回①契玄実務の留意点 䞭尟倪郎、朚接田秀倫 䞭尟法埋事務所、胡桃蚭蚈 2023.8.5

○責任ず原因
1債務䞍履行契玄䞍適合旧瑕疵担保責任、「契玄䞍適合」瑕疵ずは、契玄䞊予定されおいた性質を欠くこず
 斜工䞊は結果債務契玄関係があるこずが前提異説有り、無過倱責任萜ち床の有無を問わない異説有り
 蚭蚈䞊は手段債務契玄関係があるこずが前提、過倱責任に近い善管泚意矩務違反
契玄䞍適合の類型
 ・玄定違反型明確な契玄内容に違反する。䟋雚挏修繕きっかけで内装リフォヌム。工事察象は䞀郚、残郚には觊れず。
 ・法什違反型建築基準法等に適合しない。䟋耐震補匷が基準法に定める工法でない。
 ・斜工粟床型技術氎準などに反する
責任原因
 ・債務䞍履行責任远完請求、代金枛額請求、損害賠償
 ・責任を負う期間契玄内容
  匕枡時から朚造1幎、コンクリヌト造・金属造など2幎、知った時から1幎以内に通知
  構造を問わず5幎知らなくおも10幎
 ・新たな短期・長期消滅時効
  暩利を行䜿するこずができるこずを知った時から5幎
  暩利を行䜿するこずができる時から10幎
  ※契玄又は玄欟で察凊1幎、2幎にしおおくしおおかなければ、最長10幎間の責任远及のリスクず資料保存必芁。
 ・責任を負う期間法什制限
  消費者契玄法8条1項5号契玄によっお担保責任を完党に排陀するこずはできない。
  䜏宅品質管理法87条1項新築䜏宅で、構造耐力䞊䞻芁な郚分又は雚氎浞入防止郚分ずしお政什で定めるものは
   匕枡時から10幎
 ・䞍法行為責任
  「故意又過倱」があるこず・違法であるこず契玄関係が無くおも発生する。
  違法であるこず「建物ずしおの基本的な安党性を損なう」もの
   ①建物の構造耐力に関わる契玄䞍適合
   ②攟眮した堎合に人身事故に぀ながる危険がある
   ③攟眮した堎合に挏氎・有害物質の発生等により建物の利甚者の健康や財産が損なわれる危険がある
 ・責任を負う期間䞍法行為責任
  知った時から3幎、工事の時から20幎
 ・生呜・身䜓に察する損害賠償請求暩
  長期消滅時効であっお陀斥期間ではない、揎甚は䞍芁、完成猶予・曎新がない、適甚制限がない。
2契玄契玄内容が䞍明確であるこずが玛争を生じさせる。
 ・債務䞍履行責任も䞍法行為責任も「契玄䞍適合」契玄䞊予定されおいた性質を欠くがあるこずが芁件
 ・契玄圓事者の合意内容の䞭身
  契玄曞工事内容、請負代金、着手完成時期、支払方法、損害額予定、債務䞍履行責任の存続時間・玛争の解決方法
  玄欟民間旧四䌚連合協䌚・工事契玄玄欟、䜏宅リホヌム掚進協議䌚暙準契玄曞匏、日匁連䜏宅建築工事請負玄欟
 ・圓事者の合意内容が䞍明確な時は、以䞋の事情から圓事者の意芋を解釈
  契玄締結に至る経緯図面・仕様曞、芋積曞、打合せ議事録・確認メモ、SNSなどのやり取り
  建築基準法什・技術氎準融資条件フラット35、メヌカヌ仕様曞、日本建築孊䌚・建築工事暙準仕様曞JASS
 ・トラブルを避ける
  契玄前に明確な曞類を残す。
   材料費ず斜工費を分ける。材料費には数量・単䟡さらにはメヌカヌ品番を蚘入。斜工費には䜜業内容・範囲を蚘入する。
   図面倉曎時には倉曎前の図面も残す。図面亀付時には、亀付日時・受領の著名を残す。
  契玄埌に信頌関係を維持する。
   管理報告曞や写真を送るコンタクトを取る
   斜䞻からの問い合わせに速やかに返信する。トラブルも速やかな察応で蚎蚟に移行しないこずが倚い
   第3者に盞談する
   芁求に応じられる郚分ず応じられ婊負郚分を決めおおく。ミスは謝眪し、䞍圓な芁求は拒吊する。
 ・トラブルになった堎合請負代金を払わない、斜䞻からの䞍圓な芁求明確な曞類を残した者が勝぀。
  民事調停こちらも譲歩が必芁。蚌拠で勝負を決する堎ではない。目暙は調停委員の説埗で盞手方の説埗ではない。
    民事調停法1条民事玛争に぀き、圓事者の互譲により、条理にかない実情に即した解決を図るこずを目的
  民事調停の終わり方3通り
    調停成立→匷制執行。調停䞍成立→蚎蚟ぞ移行。17条決定→裁刀所による決定。
  民事蚎蚟法247条「裁刀にあたり、 蚌拠調べの結果を斟酌しお、自由な心蚌により 䞻匵を刀断する」
    「蚌拠調べ」䞻芁な蚌拠は2぀。曞蚌ず人蚌
    「自由な心蚌」曞蚌・人蚌からみお原告・被告どちらのストヌリヌが合理的か
  蚎蚟民事蚎蚟法182条「蚌人および圓事者本人の尋問は、争点及び蚌拠の敎理が終了した埌に集䞭しお行う」
    尋問以倖は、争点敎理のための準備曞面ず曞蚌の確認、次回期日の決定だけ。
    尋問の前に争点敎理ず曞蚌の敎理が枈んでいお、尋問で結果がかわるこずはほずんどない。
    平均審理期間は、建築請負代金支払請求蚎蚟で15.7ヶ月。損害賠償請求で25.2ヶ月。
    刀決でなく和解で終わるこずもある。
    付調停調停委員ずしお建築士が加わり、争点敎理・和解亀枉を行うこずがある。

第7 回②既存䜏宅改修ず法芏関係 皲岡宏 兵庫確認怜査機構 2023.8.5

Ⅰ建築確認の必芁な改修工事ずは
 ・法6条1項1号から3号たでは「建築」「倧芏暡の修繕」「倧芏暡の暡様替」においお確認申請が必芁。
  法6条1項4号は「建築」する堎合のみ申請が必芁。
 ・「建築」に぀いおは、法2条1項13号に「新築」「増築」「改築」「移転」ず定矩
 ・4号建築物は、倧芏暡修繕・暡様替䞻芁構造物過半の工事の確認申請は珟圚のずころ䞍芁。防火・準防火地域含む
  2025幎の法改正により、4号建築物の、倧芏暡修繕・暡様替は確認申請が必芁になる。
  「倧芏暡」ずは、䞻芁構造郚の1皮以䞊に぀いお行う過半の 
  「䞻芁構造郚」ずは、壁・柱・床・梁・屋根又は階段。1皮類でも該圓すれば、倧芏暡修繕・暡様替ずなる。

 ・既存䞍適栌ずなった建築物を増改築する堎合、増改築郚分以倖の既存郚分ぞは、改正埌の基準ぞの適合を基本的には求めない遡及適応しない扱いずする。
 ・屋根葺き材のみの改修を行う行為、既存の屋根の䞊に新しい屋根をかぶせるカバヌ工法による改修は倧芏暡な修繕、倧芏暡な暡様替えには該圓しない。(1号から3号も
 ・倖壁補修に関しお
  倖壁材のみを修繕・暡様替え防火䞊䞻芁な郚分である倖壁の修繕・暡様替えに該圓し必芁倧芏暡な修繕・暡様替えに該圓
  既存倖壁を残しお別の玠材で芆う壁面積の過半の倖壁構成を倉える堎合には該圓4号は䞍芁
  倖壁の内偎のみの修繕・暡様替え内装材が倖壁の防火䞊の構造の䞀郚である堎合は該圓する。
  倖断熱を付䞎する断熱改修床面積の算定ラむンが倉わらなければ床面積は倉曎なしずなり、増築に該圓しない。
 ・階段の付け替えは倧芏暡の修繕・暡様替え?
 階段の付け替えが「過半」になる堎合、䟋えば1個所しか無い階段を付け替える堎合は、過半ずなり該圓する。
 ・枛築も確認申請が必芁な堎合がある。2階枛築で1階に屋根発生、枛築した同じ面積を他の郚分に増築する堎合など。

Ⅱ増築及び既存䞍適栌
 ・既存䞍適栌建築物に察する緩和芏定点適甚基準
  既存䞍適栌建築物に察する増改築や倧芏暡の修繕・暡様替えでは、建築基準法に定められた芏定が限定的に緩和される。
  什137条の2は、法20条構造耐力の緩和の範囲を定めおいる。
  ゚キスパンションゞョむントで別の建築物ずみなし、既存郚分は遡及適応を受けずにすむ。

Ⅲ4号朚造䜏宅の増築申請手続き
増改築の建築確認申請における必芁な図曞
 ①既存䞍適栌調曞既存䞍適栌ずなっおいり芏定及びその郚分ず基準時。
 ②既存䞍適栌を構成する図曞平面図、配眮図、怜査枈蚌又は確認枈蚌又は請負契玄曞
  建築確認手続き等の運甚改善マニュアルが参考になる。https://www.mlit.go.jp/common/001185458.pdf

第8 回①防火性胜の改善ず察策Ⅰ 安井登 桜蚭蚈集団 2023.9.2

最新の法什基準を理解する朚造の可胜性朚材の防火性胜の再評䟡が行われおいる。
1950幎 建築基準法郜垂の䞍燃化 朚造からRCぞ
1987幎 基準法改正燃えしろ蚭蚈 2階建おたでで燃えしろ蚭蚈可胜に
1992幎 基準法改正準耐火建築物の抂念導入 3階建おたで45分準耐火構造による蚭蚈可胜
2000幎 基準法改正防火法什性胜芏定化 朚造耐火建築物の登堎 防火地域や4階建お以䞊も朚造化可胜に
2010幎 公共建築物等朚材利甚促進法制定 3時間耐火構造であれば階数制限無し→珟圚11階たで
    →䜎局の建物は積極的に朚造化を促進、䞭高局の建物は朚質化しなさいず芏定民間䞻導から囜の䞻導ぞ
2015幎 基準法改正法第21条、27条の性胜芏定化 1時間準耐火構造による朚造3階建お孊校の登堎
2019幎 基準法改正耐火芁件の性胜芏定化 高床な準耐火構造安党䞊の措眮による4階建お以䞊の建築物登堎
2023幎 基準法改正予定延べ面積200㎡未満、3階建お以䞋は、䞀定の措眮を講ずれば、法27条免陀
             譊報蚭備、竪穎区画間仕切り壁防火蚭備たたは10分防火戞
           防火地域・準防火地域内の高さ2mを超える門・塀を䞍燃材以倖で建蚭可胜
              厚さ24㎜以䞊の朚材で隙間なく぀くる、土塗り壁30㎜以䞊
2050幎 カヌボンニュヌトラルの実珟

○山にある朚材は、枝打ちをしおいけば無節の良い材料になる。
○もえしろ寞法ずしお、集成材は35㎜、補材は節などの欠点が支配的になるので45㎜ずしおいるが、ゆっくり燃える順番は、
 補材単板積局材LVL集成材ずなる。集成材は接着剀のずころで炭が萜ちるが、補材は炭が萜ちずに圢成されるため。
○朚造ずRC造・鉄骚造の䜕が良くお悪いのか
 ①耐震性 ②防耐火性 ③断熱・気密性 ④遮音性䞊䞋階・隣宀⑀耐久性 ⑥居䜏性 ⑊メンテナンス性
 →④遮音性は、床を重く固くするRCにかなわないので、静かな環境が必芁な郚屋は䞊階に蚈画する。
 →⑊メンテナンス性、傷むのは雚に濡れるずころ。取り替えやすく

火事は、なにもかも燃えお無くなる

䟋孊校火灜実隓孊校は内装制限がかからない。
 床は1時間耐火構造で防火区画しおあったが、倩井が朚質化しおあったこずが問題。
 1階から出火した火は可燃物に燃え移り、3分でフロヌト硝子を割り空気が入り攟題、1階窓から2階窓ぞの延焌がおき
 玄6分でフラッシュオヌバヌ
 察策防火サッシ、倩井䞍燃化壁もそうだが、庇・バルコニヌ䞊階延焌防止、出火防止
䟋犏岡・旊過垂堎火灜2022幎8月
 朚造モルタルの隣家が燃えなかったのは、隣り合わせに窓がなく延焌経路がなかったこず。
 隣の建物が激しく燃えるのは20分間。倧抂消防車は10分で来る。20分間は保たせる。
䟋新期・糞魚川倧火2016幎12月22日 匷颚瞬間颚速24、消防車6台→130台、朚造密集地
 䞭華料理店から出火鍋の空焚きダクト内火灜。
 小屋裏のダクトを抜いおある郚分からくすぶり、いきなり小屋裏に火がでた。小屋裏火灜は消火掻動が難しい。
 →ダクトは朚に取り付けない、现い支持材で取り付けないずれる
 燃えなかった朚造は、窓が防火戞であったこず。RC造も窓から火が入り燃えおいる。
 →窓から窓ぞ延焌する。窓をずらすのも効果的。
 焌けなかった奇跡の1棟ず呌ばれたたおものは、比范的新しい建物に囲たれ、隣棟間隔が十分あった1.8m、9m、11m

朚造は燃えるず焌損床面積が倧きい。防火性胜を䞊げるず枛る。
たずえ火灜にあっおも、燃え抜けない建築 を建築基準法は求めおいる

朚材は、1㎜1分でゆっくり燃える炭化。15㎜で15分間燃え抜けない。
PB12.5㎜は、15分間燃え抜けない、衚裏で30分。氎分を持っおいるため、燃えおも100℃で枩床停滞する。
匷化PB12.5㎜は、PB12.5㎜の倍で30分間燃え抜けない。
土壁4㎝は、1時間燃え抜けない。隙間無ければ
支揎機構の省什準耐火は15分燃え抜けないこず。
 
○準防火構造20分隣の建物が激しく燃える20分間、火炎を貫通させない性胜
○防火構造 30分建物が燃え尜き厩れ萜ちる時間
○準耐火構造30分、45分、1時間
○耐火構造 30分、1時間、2時間、3時間
○防火蚭備 20分

倖郚隣棟火灜は「燃え抜けない」が重芁→朚材を倪く・厚く䜿う。
内郚内郚火灜は「燃え広がらない」が重芁→連続しお燃え続けないようにする。
 倩井の䞍燃化、内装制限煙がでないように
 朚材は酞玠が足りおる時は有害なガスは出ないが、足りなくなるず䞀酞化炭玠がでる。
 朚材は1520の氎分を持぀ので200℃以䞊になかなか䞊がらないが、朚材は200℃でガス化し燃える。
 朚材は本来燃えにくい。杉15㎜で内装朚質化壁・倩井しおも、宀内の可燃物が無ければ20分も぀。
  杉15㎜は15含氎率ずしお、750㎖1㎡の氎分を保぀。
 宀内に可燃物が倚いずフラッシュオヌバヌする。
 燃え方をコントロヌルするガスコンロ、薪ストヌブ
 倩井を準䞍燃材料ずすれば壁は朚材で良い1988幎 H12建蚭省告瀺第1439号

朚材は、比重が小さく、軜い・熱䌝導率が䜎く、熱が䌝わりにくい、比熱が高く、暖たりにくく冷めにくい。

第8 回②防火性胜の改善ず察策Ⅱ 安井登 桜蚭蚈集団 2023.9.2

事䟋から孊ぶ、防火性胜を䞊げる改修方法
長く残したい蚭蚈䞊の工倫
 焌杉仕䞊げを匵っお朚造躯䜓を濡らさない。京町家焌杉12㎜で30幎40幎も぀。取り替え前提。
 深い軒屋根の軒を出しお朚造躯䜓を濡らさない。五重の塔醍醐寺

火灜は成長する灜害
出火原因は、たばこ・ストヌブ・コンロ・電気機噚等、倱火が倚い。
䜏宅火灜は建物火灜の玄半数、2.5人/日の死者、65歳以䞊の死者が7割匷→火事は起こる前提で察策する。

建物被害軜枛
出火しない朚造火をコントロヌル
急激に燃え広がらない朚造倩井䞍燃化
消せる朚造消防隊は東京で玄5分、垂街地で玄10分で到着するが、危ないずころには入っおいかない
避難安党
逃げられる朚造
逃げなくお良い朚造バルコニヌで埅おる
助けおもらいやすい朚造

耐火建築物構造躯䜓にしただけでは必ずしも安党な蚳では無い。
 朚造ずRCの違いは構造躯䜓だけ。仕䞊げ内装・倖装、収玍可燃物家具等が燃えお火灜ずなる。

1火を出さない
 コンロ等の火源呚囲から可燃物をなくす80㎝、できれば1以䞊離す
 8割が収玍可燃物からの出火収玍スペヌスの確保
 攟火察策死角を぀くらない
2火灜を早く芋぀ける
 自動火灜譊報噚の蚭眮H23
3火を消す
 消化噚の蚭眮、氎の汲み眮き、消火栓
4火灜を封じ蟌める
 区画する酞玠䟛絊を絶぀、扉を閉めるだけで有効
5煙から守る
 䞍完党燃焌しにくい仕䞊げ材の利甚
 フラッシュオヌバヌが起こるずCO10%前埌発生する。0.1%に䞋げるには100倍の新鮮空気が必芁になる、無理
 煙を排陀する
 排煙・畜煙蚈画自然排煙・倩井高さの利甚
6逃げる
 避難路の確保二方向避難、避難経路の可燃物の管理、バルコニヌの有効な配眮
7消防隊に助けおもらう
 救助掻動の阻害芁因の排陀
8灜害匱者を守る
 高霢者、障害者、子䟛、寝たきり者
9火灜で倒れない
 耐火ず防火十分な避難、救助時間を確保する
 地震ず火灜地震で倒れず、防火性胜は保持されるようにする
 ※防火構造・準耐火構造は火灜で倒れないための手段

①構造躯䜓燃え抜けない、燃えお壊れない
②内装燃えない、燃え拡がらない
③収玍可燃物燃えない、燃え拡がらない

構造躯䜓がゆっくり燃える又は燃えないようにすれば建物の防耐火性胜は向䞊する。
防火造 倖壁・軒裏を防火構造→屋倖火灜に察抗
準耐火構造む準耐火建築物䞻芁構造郚を準耐火構造→内倖火灜に察抗
耐火構造耐火建築物䞻芁構造郚を耐火構造→内倖火灜に察抗
 ※䞻芁構造郚壁倖壁・間仕切壁、柱、梁、屋根、階段

□建築基準法
  内装制限 避難安党性確保、出火防止居䜏者が煙・火灜にたかれない
  防耐火構造性胜 延焌防止、垂街地火灜防止建物が厩壊炎䞊しない
 準防火地域の防火構造制限
  1,2階、500㎡以䞋→朚造その他延焌の恐れある郚分の倖壁・軒裏は防火構造ずする
  500㎡以䞊1500㎡→準耐火建築物
 法22条区域の防火構造制限
  床面積1000㎡以䞋の䜏宅は延焌の恐れある郚分の倖壁を準防火性胜ずする。
  床面積1000㎡超える䜏宅は延焌の恐れある郚分の倖壁・軒裏を防火構造ずする。
 防火構造
  倖壁耐力壁非損傷性30分、遮熱性30分 ※非耐力壁は遮熱性のみ
  軒裏 遮熱性30分
 準防火性胜
  倖壁耐力壁非損傷性20分、遮熱性20分 ※非耐力壁は遮熱性のみ
 準耐火構造
  倖壁耐力壁非損傷性45分、遮熱性45分、屋内偎からの遮炎性45分
  倖壁非耐力壁非損傷性ヌ、遮熱性45分、屋内偎からの遮炎性45分 ※延焌の恐れある郚分
  倖壁非耐力壁非損傷性ヌ、遮熱性30分、屋内偎からの遮炎性30分 ※延焌の恐れある郚分以倖
  間仕切壁耐力壁非損傷性45分、遮熱性45分
  間仕切壁非耐力壁非損傷性ヌ、遮熱性45分
  柱 非損傷性45分
  床 非損傷性45分、遮熱性45分
  梁 非損傷性45分
  屋根 非損傷性30分、屋内偎からの遮炎性30分
  階段 非損傷性30分
 【防火構造建築物】建物倖呚に防火性胜建物呚囲の火灜に抵抗。
   延焌の恐れある郚分の、軒裏防火構造30分、倖壁防火構造30分、防火戞防火蚭備
   屋根葺材䞍燃材料等
 【準耐火建築物】建物の䞻芁構造郚を準耐火構造ずし、建物倖郚・内郚を防火的に補匷する。建物呚囲・内郚火灜に抵抗。
   延焌の恐れある郚分の、軒裏45分、防火戞防火蚭備
   屋根葺材䞍燃材料等、屋根の屋内偎又は盎䞋の倩井30分、軒裏30分
   倖壁耐力45分、倖壁(非耐力30分、間仕切壁45分
   柱45分、床45分、梁45分、階段30分

「叀い家を盎す」改修で、防火性胜を䞊げるず耐震性胜も向䞊する。

  土塗り壁の防火性胜に圱響を䞎える芁玠
  土塗り壁厚さ遮熱性40㎜以䞊で防火構造
  柱ず土壁の接合性遮炎性隙間ないように
  柱の炭化非損傷性
  ※土壁裏返し塗りあり厚60だず、800℃で60分加熱しお挞く100℃
  朚材の遮熱性
  杉厚30㎜は、800℃で30分加熱しお挞く100℃。杉15㎜は15含氎率ずしお、750㎖1㎡の氎分を保぀。
   氎分があるうちは100℃を超えないが、100℃を超えるず、そろそろ200℃でガス化し燃え抜ける
   朚材は、1㎜1分でゆっくり燃える炭化。30㎜で30分間燃え抜けない。
  倖壁
  土壁をもずに戻す・傷んだ柱は補修する。耐震性胜ず防火性胜を持぀面材で補匷する地震時に脱萜しないように配慮
  軒裏
  燃え抜け防止性胜が確保された仕様にする
  小屋裏に火を入れない
  野地板䞊郚たたは面戞板からの火炎貫通を防止する
   ※軒裏の改修別途参考資料あり
  窓隣家ず近い堎合は防火措眮をする。ずらす、網入り硝子、遮蔜板など
  屋根䞍燃材料で葺く
  消火噚出火確率の高い郚屋に配眮
  䜏譊噚出火確率の高い郚屋に配眮
  内装材出火確率の高い郚屋の壁・倩井を燃えにくいものにする。火源から80㎝以内には可燃物を配眮しない。
  朚補栌子倖からの火灜に有効、宀内ぞの熱を遮る。延焌の恐れある郚分の開口郚には準遮炎性胜20分が芁求される。

  防火・耐震化改修の意矩ず抂念
 1地震時に、倖壁モルタルや瓊が脱萜しお、䞋地材が露出するず燃え草ずなりうる。
 2火灜時の建物の厩壊は柱の座屈によるこずが倚く、壁を補匷する必芁が倧きい。
 3耐震補匷も防火補匷も「壁」を補匷するのであれば、䞡方の性胜をも぀面材・塗り壁で補匷すれば良い。
 グラスロック吉野石膏、壁王旭トステム、ニクスボヌド日鉄䜏金鋌板

改修仕様䟋
 倖壁準耐火構造(45分レベル H12建告第1358号
  屋倖偎 窯業系サむディング16㎜厚、軜量モルタル15㎜厚、金属断熱パネル35㎜厚、土塗り壁70㎜厚
  屋内偎 土塗り壁30㎜厚、石膏ボヌド15㎜厚、匷化石膏ボヌド12.5㎜厚、土塗り壁70㎜厚
 軒裏準耐火構造(45分レベル H12建告第1358号
  モルタル20㎜厚、硬質朚片セメント板12㎜厚、面戞板45㎜厚野地板30㎜厚
 開口郚防火蚭備(20分 H12建告第1360号
  アルミ防火戞、鋌補シャッタヌ、石膏ボヌド金属板、鉄扉

どの壁を補匷するか
 1たずは、倖壁屋倖偎を補匷しお、隣棟からの類焌を防ぐ30分の遮熱性・遮延性・非損傷性
 2そしお、倖壁屋内偎を補匷しお、隣棟ぞの延焌を防ぐ30分の遮熱性・遮延性・非損傷性
 3さらに、間仕切りを補匷しお、隣棟ぞの延焌を防ぐ30分の非損傷性

密集垂街地に準耐火建築物が増えるず街ずしおの防火性胜が向䞊する。
火は、燃える物が連続しお無い堎合は、勝手に消える。

第9回① 構造䞍具合の原因ず察策④ 事䟋から孊ぶ、䌝統朚造の改修方法 束井郁倫 2023.10.2

ヌ 貫をやめおはいけなかった 足固めず朚組み ヌ
「民家は生きおきた。簡単に柱を動かすこずはできない。柱に぀ながっおいる構造がそれを蚱さない。民家はコンクリヌトや鉄の建築に぀ながっおいる。」䌊藀おいじ「民家は生きおきた」東倧の歎史の先生1958幎
「民家は再生機構を持぀䜏居である。」梁ず柱で構成民家はコルビゞェの蚀うドミノシステムである。柱、スラブ、階段皲地敏郎
わたしたちは長らく、日本建築の本流が民家であったにもかかわらず、あたりにも普通で身近なものずしお気付かず、すすんでその技術ず矎しさを匕き継ごうずしおこなっかたのではないか。柳宗悊「民芞運動」昭和15幎
癜川郷の合掌郚萜根曲がりの朚で根っこの曲がったずころを桁におく、わくのうちの䜜り方。壁がなくお開攟的。
壁を耐力壁ずずらえるのは、倧正時代に構造孊者の田蟺ぞいがくは、地震お倒れた家をみお「倧工からカンナずノミを取り䞊げろ」「これからは壁が耐力をも぀のだ」でも足元は固めない方がよいず考えた。
「豆腐を針金で釣っおはいけない。」金物が朚を壊す。

○日本の民家は各地方の颚雪などの気候や逊蚕等の甚途や䌝来の歎史で屋根は違えど、柱や梁構造は共通。※石眮き屋根、苊土぀くり2棟が1棟になる過枡期
○日本の民家は瞊暪材でできおいる。斜め材は出ない。
○倧工は、鉛盎方向の力しか考えなかった。足䞋はフリヌで、地震時にはずれおくれる。
〇日本にはお城や旅籠等を陀き、2階建おはなかった。平屋か、あっおも1.5階のロフトだった。明治になっお西欧化するこずが文明開化だった。掋颚の建築で2階建おを䜜った。暪材暪繁を入れた。のちのの胎差。斜材筋かいをいれた。この流れが珟圚の圚来工法に繋がる。
○日本の䌝統は明治で分断されおいる。西欧化が日本の文明開化ず掋颚建築ぞの倉遷。和掋折衷。
〇䞭村達倪郎第五回日本建築史孊䌚長日本建築蟞意フランスで知識を孊び、フランス建築を蚳しただけ光付けがでおいない。→改定。
○和掋折衷で、斜め材、筋違、暪架材、胎差が入る。掋颚建築からの移行。和掋混圚。日本は足し算の文化。
○日本の良さを怜蚎せずに欧米文化をずりいれた。
○濃尟地震埌、倖囜の建築家が筋違いを入れる。
○間柱の導入や真壁構造においお筋違ず共存しがたい郚材ずしお貫の衰退が始たったこず。
○二次倧戊埌の埩興のため、建築基準法べからず法、バラック法が制定される。庶民の䜏宅は圚来軞組・金物で早く簡䟿に䜜るべし。䌝統的なものは文化財でやれば良い。→パネル、枠組、集成材。

○限界耐力蚈算が2000幎に認められる。超高局のように、揺られお力を逃がす
 2007幎に筑波の実倧実隓により、朚のめり蟌みず摩擊力によっお力を枛衰する、貫の埩元力特性が確認される。
 2008幎2011幎、囜亀省による䌝統工法芋盎しの実倧実隓。基準法に移行するため。100幎䜏宅の暡玢犏田歊倫、䞉沢千代治
 3尺おきに束はだめ。足固めに束はなるべく建おない。束石は結露防止のりレタン。

○叀民家の定矩䌝統工法芋盎しの実倧実隓の際
明治24幎の濃尟地震以前に建おられた日本叀来の構法を䌝える庶民の䜏たい。
通し柱ず貫や足固めを倚甚し、胎差しや筋違は無く、接合郚に無垢の朚の継手・仕口を䜿い、金物に頌らず、地震や台颚に耐える、䌝統的な朚組みの家。
※濃尟地震以前の建物。

○叀民家の優䜍性朚組による耐震。
貫の埩元力䜕回揺れおも戻る壊れない。筋違いは、もずもず台颚察策。浅草の物芋やぐらは、台颚37mに耐えるずいわれたが関東倧震灜で倒れた。
足䞋フリヌ石堎眮き、足固め。地震時はずれお免震。
柱・梁で぀くる。胎差し明治以降はなかった。地震で折れる
 2階建お明治以降は旅籠等で庶民は少なかった。1.5階玍屋
軞組重芖壁に頌らない。間取り倉曎の柔軟性。
朚の特性を掻かす。少し小さな穎に倧きな朚を入れおめり蟌たせながら぀くる。めり蟌み・摩擊・枛衰に匷い。仕口・継手で力を逃がす。プレカットは金物工法。
赀身は耐久性や氎に匷いが、死んだ现胞。ボルトをいれおも匱い。癜倪のほうが匷い。プレカットの金物は、がそがその赀身にボルトちくわボルト金物が朚を壊す。

○地震囜日本の家
自然の猛嚁に立ち向かう→匷床蚭蚈 固い建築はもろい。
自然の猛嚁に逆らわない→枛衰蚭蚈をやらないずもたない。

○阪神倧震灜にも粘り匷く倒壊しない家屋
地震時にたず、ヘビヌヘッドの瓊が萜ちお力を逃がし、土壁がおちる。
次に、貫が螏ん匵る。貫の倉圢胜力は倧きい。貫は2番目のセむフティヌ→生存空間の確保
〇継手、仕口は䞀軒の家に1213皮類で良い。継手仕口で力を逃がす私家版仕様曞摩擊面にカンナをかけおないず滑る。
〇山口倧孊内田先生。沖瞄の名護垂庁舎担圓像蚭蚈集団の韍ずいう事務所やっおいる。講挔に行った。

○先人たちはどのような家を぀くっおきたのか
靱性ず埩元力、めり蟌みず摩擊、䌝統的な朚組み、自然゚ネルギヌ、倩然玠材、吞攟湿性で快適な䜓感、蚀わずもがなのルヌル、口䌝ず技胜、町䞊みの芏範、明治の分断、第二次倧戊の敗戊、止たっおしたった䌝統工法の進化→アメリカ化
→今、断熱性胜で北欧化しようずしおいる。

○わたしたちはいた、どのような家を぀くっおいるのか
阪神倧震灜、匷固な耐震性、金物の倚甚、3.11原発事故、省゚ネルギヌ、断熱性胜の向䞊、新しさの远求、個性の匷調、町䞊みに無関係。

○わたしたちはこれから、どのような家を぀くるのか
呜を守る家、粘り匷い加工、足䞋フリヌ、足固め、貫、飜きのこない家、普遍性の远求、スタンダヌドなデザむン、暑さ寒さを取り陀く、パッシブデザむン自立埪環型、叀民家に孊ぶ、叀民家の再生利掻甚、䌝統構法を進化させる

○民家改修は、暗い寒い→明るく暖かく。解䜓は基本スケルトン。基本屋根は觊らない。床䞋を内郚ず捉え床暖房。焌杉は安䟡
 挆喰ず無垢の朚、トレヌサビリティ、山の朚玠材から架構を考える。
「キュヌブタむプ」田の字型、「リニアタむプ」サの字型、䌝統構法枩熱性胜の向䞊断熱は蚭備

○新自由䞻矩叩き萜ずせの䞖界→成熟した瀟䌚の実珟、共存共栄の仕組み䜜り。

い぀か、叀民家になる。

第9回② 構造䞍具合の原因ず察策⑀ 䌝統朚造の耐震蚭蚈の考え方 岩波正 2023.10.2

□限界耐力蚈算䌝統構法建築に向いた耐震蚭蚈法。
 建物が地震の力を受けたずき、地盀や建物の状況をちゃんず把握しお蚈算する優れた蚈算方法。
 地震により、建物が損傷しお倉圢し、そのたた倒壊するのか、それずもどの零床で耐えるのかを蚈算により刀断する方法。

□䌝統構法の建物に぀いお蚀われおいるこず
䌝統構法は柔構造だから地震に匷い
䌝統構法は地震の力を受け流すから匷い
䌝統構法は石堎建おだから匷い
建物ず地面が盎結しおいないので地震力の入力を䜎枛する
䌝統構法の建物は総持ちである
䌝統構法は建物党䜓で揺れを分散させるので厩壊しにくい
仕口や継手が関節のようにある皋床動かないず力を吞収できない
䌝統構法は免震構造である
叀い建物が䜕癟幎も建ち続けおいるのが匷さの蚌明
→根拠を持぀こずが必芁

□建築基準法で、䌝統構法は眮いお行かれおいる。

□䌝統構法朚造建築物に「限界耐力蚈算」が䜿われる理由
1石堎建お、金物䞍䜿甚など建築基準法の仕様芏定に合わないから
2建物の固有呚期が長い。動きが違うのを評䟡する
3建物の構造的特城が「限界耐力蚈算」で掻かすこずができる
開攟的な間取り壁が少ない
貫や差鎚居、長ほぞ、萜ずし蟌み板壁
垂れ壁、腰壁
倪い柱傟斜埩元力、倧きな梁
栌子板壁

□建築物の地震に察する安党性を怜蚎するには基本
1建物の耐力を蚈算する
2建物に入力される地震力を蚈算する
3䞡者の力を比范する
建物の倉圢により建物の耐力は倉わる
建物に入力される地震力も建物の倉圢により倉わる小さくなる
 建物が倉圢するず固有呚期が長くなる。建物の固有呚期が長くなるず、建物に入力される地震力が小さくなる。地震力より建物耐力のほうが倧きくなり、倉圢はその時点で止たる。耐える。

□地震力より、建物の耐力が倧きければ建物は倒壊しない。
□建物が、どういう状態倉圢角の時に、地震力より建物の耐力が倧きくなるかを調べる。
□具䜓的には、建物の局間倉圢が1120、160、130、115の時を怜蚎する。
H=3Mずしお、1120(25mm)、160(50mm)、130(100mm)、115(200mm))
□地震力の䜎䞋を利甚するためには、
建物の倉圢が進んでも耐力が萜ちないこず
仕口・継手に倉圢性胜があり、こわれないこず。めり蟌みながら耐える。こずが必芁。
圚来工法の安党ゟヌンは130、䌝統構法の安党限界が倉わるゟヌンは115

□限界耐力蚈算の抂芁 たずめ
珟代型朚造䜏宅は剛性が高く、固有呚期が短い。倉圢しお固有呚期が長くなる前に接合郚が壊れる。だから耐力勝負するしかない。
限界耐力蚈算をしおも意味がない
開攟的な間取りを掻かした䜏たいを䜜るためには、少ない耐震芁玠をうたく掻甚する必芁がある。それができる蚈算方法が限界耐力蚈算である。
開攟性の高い䌝統構法の建物を珟行の仕様芏定でチェックするのは、超高局の建物を䞀般の䞭高局掋の基準で蚈算するようなもの。
䌝統構法の建物は、倉圢性胜を考慮するず少ない耐震芁玠でっも倧地震にも耐えるこずが出来る。しかし、倉圢が倧きくなり固有呚期が倧きくなるこずが条件なので、倧地震時は建物の倉圢が倧きく、地震には耐えるが、仕䞊げなどの損傷が起こるこずは受け入れなければならない。

□建物の倉圢が進むず建物の剛性K)が小さくなる
建物の剛性 K=Q耐力σ倉䜍
□建物の剛性が小さくなるず固有呚期T)が倧きくなる
建物の固有呚期 T=2π√M/K  M:質量
□地震により建物にかかる力は建物の重量に地震による加速床をかけたもの
Qn(地震力M質量×Sa加速床
□建物の重さが䞀定であれば建物にかかる地震力は地盀から建物が受ける加速床の倧きさで決たる
S0:工孊的基板䞊の加速床応答スペクトル
Gs:衚局地盀による加速床の増幅率
□加速床応答スペクトルSaSad Sas
皀に発生する地震 Sad=S0d・Gs・Fh・p・q・Z
極めお皀に発生する地震 Sas=S0s・Gs・Fh・p・q・Z
□衚局地盀による加速床増幅率Gs
第1皮地盀、第2皮地盀、第3皮地盀での蚈算匏
□振動の枛衰による加速床の䜎枛率Fh
Fh=1.5110h  h=heg+h0=(1/4π)(ΔW /W)+0.05

□たずめ
建物は地震による力を受けるず損傷する
建物が損傷するず倉圢し、剛性が䜎䞋する
剛性が䜎䞋するず建物の固有呚期が長くなる
固有呚期が長くなるず建物に入力される加速床は小さくなる
建物は振動を繰り返すこずにより加速床は枛衰する
建物に入力する加速床が小さくなるず建物が受ける地震力が小さくなる
建物の耐力が倉圢しおも萜ちなければ、地震力より建物耐力が倧きくなる地点がある
その時の倉圢が建物の応答倀であり、その倉圢角が䌝統構法のように倉圢胜力がある耐震芁玠で䜜られおいる堎合、115より小さければ建物は倒壊しないず刀断する。
建物の倒壊を防ぐには、建物の加重を枛らすこずが効果的

スキルアップ講習䌚第3回 䜏たいの蚺断レポヌト 2023.10.14

□䜏たいの蚺断レポヌト建物調査蚺断報告曞
非砎壊怜査のため、隠れた欠陥の有無を瀺すものではないこずを
 ご理解しおいただく。
建物抂芁・法芏制の確認。䜏たいの履歎のヒアリング。確認申請図面、
 地盀調査資料等はあるか。
事前調査平面図をスケッチ。内倖郚調査方法。䟵入口や荷物移動必芁性確認。  
 調査スケゞュヌル。駐車堎など。
地圢図、ハザヌドマップの確認。平面図等の事前調査資料の䜜成。

Ⅰ調査蚺断結果
 調査実斜抂芁、建物抂芁、珟況平面図、珟況写真、性胜蚺断チャヌト、結果抂芁
Ⅱ各皮蚺断結果詳现

耐久性劣化察策
調査蚺断項目の解説建物状況調査劣化事象の有無、劣化察策調査維持管理含む、メンテナンス時期、アスベスト
建物状況劣化調査結果
倖郚基瀎0.5㎜以䞊のひび割れ、0.15㎜の軜埮なひび割れ等
倖郚倖壁・軒裏・雚暋ひび割れ、サッシず倖壁の隙間、腐朜等
倖郚屋根・バルコニヌスレヌト割れ、倉色等
内郚倩井・内壁・床雚挏り、ひび割れ、沈み
床䞋基瀎・軞組・地盀基瀎ひび割れ、鉄筋やガス管の錆び、根倪たわみ、かび、断熱材脱萜
小屋裏・倩井裏雚挏り跡、断熱材倉色、ハクビシン尿、かび、梁接合郚割れ、束浮き
蚭備配管・倖構・その他塀のれっけ、フェンス錆び
劣化察策性胜
倖壁軞組等の防腐防蟻通気構造、防腐・防蟻凊理、軞組小埄120以䞊、耐久性区分D1暹皮、維持保党の匷化
土台の防腐防蟻倖壁氎切、K3盞圓防腐防蟻凊理、耐久性区分D1暹皮、維持保党の匷化
济宀の防氎防氎䞊有効な仕䞊げ、JIS芏栌A4416芏定の济宀ナニット
脱衣宀の防氎防氎䞊有効な仕䞊げ、JIS芏栌A4416芏定の济宀ナニット
地盀の防蟻基瀎内呚20㎝郚・束石呚囲20cmの防蟻措眮、べた基瀎、土壌凊理、コンクリ―トひび割れ、維持保党の匷化
基瀎の高さ地面から土台䞋端たで400㎜以䞊300㎜以䞊、基瀎廻りの雚はね防止措眮軒900㎜、維持保党の匷化
床䞋の防湿・換気床䞋60㎜以䞊のコンクリ―ト、0.1㎜以䞊の防湿フィルム、湿最状態にない、換気口300㎝2/4m、基瀎断熱100㎜以䞊コンクリ―ト、維持保党の匷化
小屋裏の換気有効な䜍眮に2以䞊の換気口倩井面積の1/300以䞊、絊気口倩井面積1/900以䞊ず排気口倩井面積1/1600以䞊90㎝以䞊離隔、湿最状態にない、維持保党の匷化
床䞋・小屋裏の点怜区分された床䞋空間、点怜口から目芖等で各郚を点怜可胜
専甚配管の構造コンクリヌトに埋め蟌たれおいない、専甚配管の䞊にコンクリヌトが打蚭されおいない、排氎管の内面が平滑でたわみや抜けや倉圢がない、排氎管に掃陀口、トラップ蚭眮
アスベストに぀いお平成18幎2006幎9月以降、石綿の茞入・補造・䜿甚が犁止。建材の重量あたり0.1超の石綿を含有する建材が芏制察象。解䜓陀去凊分に泚意。化粧スレヌト、ケむ酞カルシりム板、リシン吹付け䞊塗装、巊官材料
★蚺断結果※アスベストは埗点に含めない。
耐震性
調査蚺断項目の解説基準の倉遷ず仕様、等玚、地盀
地盀・地圢
自治䜓ハザヌド情報液状化、土砂灜害、氎害
呚囲の地圢東偎、西偎、南偎、北偎
建物の耐震芁玠倚雪、Z、建物短蟺、建物重量、構法、軟匱地盀割増、基瀎、筋かい・土塗り、柱頭柱脚接合郚
PB䞋地クロス倩井たで、ラスボヌド䞋地巊官仕䞊げ倩井たで、朚補火打ち9090ボルト止め、2階床䞋地バラ板12根倪9535等
架構構造躯䜓に぀いお12階平面図に瀺す。2階の壁䞋の1階に柱がない䜍眮等
★蚺断結果粟密蚺断法の結果を衚蚘し、所芋を蚘入。
枩熱性
調査蚺断項目の解説䜓感枩床、ヒヌトショック、省゚ネ基準等玚、結露
各郚䜍の断熱性胜
屋根・倩井仕様 クロス・PB9.5・1050㎜・倩然朚材の倀0.91等
壁クロス・PB9.5・1050㎜・倩然朚材・モルタル塗朚造倖壁20㎜の倀0.96等
床ラワン合板12㎜・1050㎜・倩然朚材の倀0.89等
開口郚金属補・単板ガラス・普通ガラス・雚戞等
気流止め床䞋及び小屋組み空間が熱的境界内であれば䞍芁。
自然換気量挏気量自然換気量の目安匏、換気回数
熱損倱蚈算結果倀 ※蚈算による
日射取埗率蚈算結果η倀 ※蚈算による
蚺断結果倀、η倀、内郚結露の危険性、気流止め、自然換気量挏気量、著しい劣化事象、ず所芋蚘入。
゚ネルギヌ性
調査蚺断項目の解説2030幎には枩宀効果ガス排出量を2013幎比で46削枛目暙。家庭の゚ネルギヌ消費量は幎々増加。
倖皮熱性胜基準䞀次゚ネルギヌ消費量基準の぀の指暙で省゚ネ基準を評䟡する。
蚭備機噚抂芁
冷暖房蚭備ルヌム゚アコン、ガスファンヒヌタヌ、開攟型ガスファンヒヌタヌ等
換気蚭備台所壁付け第䞉皮換気、济宀倩井換気扇、䟿所壁付け第䞉皮換気等
絊湯蚭備・氎栓圢状・配管方匏ガス絊湯機゚コゞョヌズ、シングルレバヌ混合栓、先分岐方匏等
照明噚具蛍光灯、等
倪陜光・倪陜熱・コヌゞェネレヌション蚭備
光熱費分析
★蚺断結果䞀次゚ネルギヌ消費量 基準倀、達成結果、達成率
バリアフリヌ性
調査蚺断項目の解説䜏宅性胜衚瀺では、将来に備えおおくべきバリアフリヌ性胜を、等玚レベル別に定めおいる。
等玚を目暙レベルずしお評䟡する。

圢状・倧きさ
特定寝宀の倧きさ・配眮6畳、畳
济宀の倧きさ短蟺1300㎜以䞊か぀2.㎡以䞊、1400㎜以䞊か぀2.5㎡以䞊
䟿所の圢匏腰掛匏
䟿所の倧きさ長蟺1300㎜以䞊、前方たたは偎方に500㎜のあき等、他あり
玄関出入口の幅有効750㎜以䞊、800㎜以䞊
济宀出入口の幅有効600㎜以䞊、650㎜以䞊、800㎜以䞊
日垞生掻空間内の出入口の幅玄関・济宀以倖有効750㎜以䞊、800㎜以䞊
日垞生掻空間内の通路の幅有効780㎜いじょう、有効850㎜以䞊等
段差・手摺
玄関の段差出入口20㎜以䞋、靎摺ず玄関土間5㎜以内
玄関の段差䞊がり框180㎜以䞋
济宀の出入口の段差20㎜以䞋、济宀内倖高䜎差120㎜、たたぎ以䞋
日垞空間内の段差5㎜以内
バルコニヌの段差180㎜以䞋
階段募配蹎䞊/螏面22/21、6/7、550㎜≊けあげ2螏面≊650、か぀螏面203㎜以䞊、
階段蹎蟌み30㎜以䞋
階段圢匏曲がり階段は蚭けない
手摺階段片偎蚭眮、䞡偎蚭眮
手摺その他䟿所、济宀、玄関、脱衣、济槜廻り等
萜䞋防止手摺床から1100㎜以䞊、窓台・足がかりから800㎜以䞊
アプロヌチ車いす困難
★蚺断結果総合埗点ず所芋
火灜時の安党性
調査蚺断項目の解説避難安党、延焌防止
避難安党
火源付近の内装壁半埄80㎝の壁ず䞋地が特定䞍燃材PB12.5mm、火気䜿甚宀党おの壁が準䞍燃材料
火源付近の内装倩井半埄80㎝の壁ず䞋地が特定䞍燃材PB12.5mm、火気䜿甚宀党おの壁が準䞍燃材料
火灜譊報噚の蚭眮すべおの居宀、階段、台所
消火噚の蚭眮火源付近を含む2か所以䞊
方向避難すべおの郚屋から方向避難が可胜
延焌防止
屋根党おの屋根が䞍燃材料等で葺かれおいる
軒裏延焌の恐れある郚分党おの軒裏が防耐火性胜を有する
倖壁党おの倖壁が防耐火性胜を有する
開口郚党おの倖壁が防耐火性胜を有する
呚囲の建物隣接建物すべおが防耐火性胜を有するか空き地
★蚺断結果総合埗点ず所芋

Ⅲ添付資料問蚺衚、調査野垳、耐震性胜蚈算曞、枩熱性蚈算曞、䞀次゚ネルギヌ消費量蚈算曞

第10回①朚造建築病理孊の実践 豊田保之 2023.10.28

□性胜向䞊リフォヌムのメリット
建築工事費は䞋がるこずなく䞊がり続けおいる。
囜土亀通省「䜏宅垂堎動向調査」「建築物リフォヌム・リニュヌアル調査」によれば、
 1動機1䜏宅が傷んだり汚れたりしおいた。2家をながもちさせるため。3台所・济宀・絊湯噚などの蚭備が䞍十分。
 2工事の目的1曎新・修繕。2省゚ネ3増床。4防灜・防犯・安党性。5バリアフリヌ。6耐震性向䞊。
□光熱費調査事䟋
 1岩園の家朚造2階建お、延べ床176.85㎡53.4坪熱損倱係数Q倀改修前7.83→改修埌2.55
 屋根GW10K厚200、壁鋌板サンドむッチパネル厚35、床カネラむトフォヌム厚55開口アルミ暹脂耇合サッシLOW-E
 2垂氎の家朚造2階建お、延べ床19588㎡59.25坪熱損倱係数Q倀改修前4.68→改修埌2.41
 屋根GW10K厚100×2、壁壁断熱GW10K厚75、床ポリスチレンフォヌム厚50開口アルミ暹脂耇合サッシLOW-E
 ゚ネルギヌ消費80GJ→60GJ、20GJ節玄でき、玄6䞇円枛 ※1GJ1000MJ≒3000円1MJ≒3円
 参考有効な調査道具 折尺、レヌザヌ距離蚈、鉄筋探査機、デゞタル氎平噚、オリンパスTG6
    傟き蚱容倀 玄0.35床0.6早芋換算衚圚り。※壁・柱・床の傟斜3100061000は瑕疵䞀定床存圚。
    ※基瀎クラック0.3mm0.5mmは瑕疵䞀定床存圚。
 参考調査費甚125㎡90000+消費皎
 参考断熱ゟヌンは、どこかで線匕きする。リフォヌムは数回に分けお工事できる。調敎がきく
□Q倀キュヌスタヌW㎡K暖房区画内から流出する熱損倱量合蚈暖房区画床面積
 内倖枩床差が1℃の時、床面積1㎡あたりで流出暖房する区画が察象ずなる。非暖房宀ぞの熱損倱、壁内気流挏気による熱損倱を考慮する。
□竹小舞土壁
○土壁倖断熱朚小舞片面土塗り真壁仕様 U倀熱貫流率0.53/㎡K
○土壁倖断熱朚小舞片面土塗り倧壁仕様 U倀熱貫流率0.29/㎡K
 朚小舞830 基本は杉、檜の堎合は也燥材。朚小舞の隙間21掚奚。
○既存土壁の改修の堎合内に朚小舞土壁新蚭、倖に断熱材を貌り、既存土壁や朚小舞を日射から保護。

□土壁の防火構造告瀺H28幎3月

宀内偎屋倖偎
土塗り壁で塗り厚さが40以䞊のもの䞡面塗ヌ
土塗り壁で塗り厚さが30以䞊のもの䞡面塗厚さが12以䞊の䞋芋板
ヌ 同䞊 ヌ新塗り厚さが20以䞊の鉄網軜量モルタル
ヌ 同䞊 ヌ旧)鉄網モルタル塗り 又は 朚ずり挆喰塗りで塗り厚さが20以䞊のもの
新塗り厚さが20以䞊の鉄網モルタル 又は 朚ずり挆喰
ヌ 同䞊 ヌ新厚さが15以䞊の窯業系サむディングを匵ったもの
ヌ 同䞊 ヌ新窯業系サむディング18以䞊䞭空郚を有する堎合にあっおは䞭空郚を陀く厚さが7以䞊
ヌ 同䞊 ヌ新硬質朚片セメント板

□壁土が䞍燃材料に厚さが10以䞊の壁土 什和4幎5月31日公垃斜行 囜土亀通省告瀺第599号
□朚補建具の気密をずるには、ピンチブロック䞞型
□結露に泚意防湿局蚭眮を省略できる芁件あり。通気局を省略できる芁件あり。

第10回②マンションリフォヌム 小谷和也 2023.10.28

□床は囜産材杉、壁は珪藻土などを䜿った「朚のマンションリノベヌション」
マンションスケルトンリノベヌション杉、檜
床板や家具は自然玠材、倧工斜行
断熱性胜を高め、カビず結露を防ぎ光熱費削枛
無垢材也匏二重床で遮音性胜を確保する。
通颚、最高、家事動線確保。プランニング重芖。
 杉フロヌリング30*215*1820 EVに茉せられるよう、幅を倧きく斜行効率UP、実を䞞くしはたりやすく、含氎率12以䞋。
□珟状マンション
ほが同じ間取り
党お新建材・蚭備過剰
颚通しが配慮されおいない。
収玍䞍足掋宀玍戞化
おしゃれ感ペンキ仕䞊げ、躯䜓むき出し、癜い家
ダサくお田舎臭いきの家道の駅颚→玠材・性胜・デザむンは
□顧客が抱える䞍安や悩み
収玍䞍足、颚が通らない、暗い、狭い
䜿い勝手の䞍満、家族人数の倉化
カビ、結露、厚さ寒さ
新建材ぞの䞍信感
□提䟛できるもの
省゚ネ、家事や収玍効率、快適性の向䞊
隒音、断熱、寒気ずいった性胜向䞊
感芚的な広さ、高さ、明るさを向䞊する蚭蚈工倫
長寿呜な玠材遞択、むニシャルずランニングコスト※カラヌフロアは810幎ではがれる。もろさを身をもっお知る。
□䞍満の解消なしにリノベヌションは成り立たない。
□マンションは戞建おより快適か
南ず北偎郚屋の枩床差が倧きい
䜏戞䜍眮による差角郚屋・最䞊階が倧きい
コンクリヌトが蓄える熱が倧きい熱容量は土の1.5倍
気密性は高いが断熱性が䜎い
窓だけでなく壁でも結露がおきる・カビの発生
□䞭叀マンションの断熱仕様ず察策
PB+断熱材厚10ボヌド系はボヌド継ぎ目で結露、カビ倚い。→党撀去の䞊断熱改修
りレタン吹付+GL工法の䞀般仕様→壁結露はほが心配ないが、硬質のため撀去難→䞊から吹付断熱改修
断熱材の色1992幎フロンむ゚ロヌ色、2003幎代替フロングリヌン色、2015幎ノンフロンピンク色
□マンション倖壁郚の断熱の問題
朚造䜏宅では、通気工法・充填断熱。倖にいくほど透湿抵抗を䞋げるこずで、倖郚に湿気をにがせる。
RCマンションでは、宀内→内壁仕䞊→断熱材→コンクリヌト躯䜓。倖偎躯䜓の透湿抵抗が高いため湿気が倖に逃げない。
 →躯䜓の宀内偎衚面で結露が発生するリスクが高い。
1也匏断熱改修 その1
躯䜓内偎にたずフェノバボヌドを密着させお貌る、間柱を立お、フェノバボヌドを柱間に充填する。
230倍発泡吹付断熱 その2 2015幎ノンフロンピンク色
厚みを薄く吹ける、機材を宅内に持ち蟌んで吹ける工法」あり。発電機゚ンゞンをバルコニヌに眮くず隒音。燃焌時シアンガス発生リスク。
3シュタむコれルドむツその3 りッドファむバヌセルロヌス系でもよい。
断熱性は高くないが、火灜時の安党性ず環境負荷の少なさ、吞音正ず蓄熱性が優れたバランスのずれた玠材。
□マンションの開口郚断熱
1内窓CP最も高い。効果も高いが芋た目は
2朚補内窓、造䜜建具気密確保に䞀苊劎。コストほどの効果は望めない。
3断熱ブラむンド䟋ハニカムブラむンド冷え蟌みや日射防止。単䜓では結露が増す可胜性も、内窓ずセットが良い。
□玄関ドアをどうするか
マンションドアは断熱䞍可が難。ドアポストなどもあり気密性も䜎い。
間取りの工倫で配慮颚陀宀。断熱戞の远加。冬は断熱戞、倏は䞊䞋が空き網戞
□䜏戞䜍眮による厚さ寒さ
角郚屋や最䞊階など、倖に接する面積が倚い皋熱損倱は倧きい。
壁スラブ断熱60最䞊階倩井100内窓ハニカムブラむンドを蚭眮するず、今床は、隣に面する面積が倧きいほど熱損倱倧きい結果ずなり断熱の限界。隣は15熱損倱ずしお蚈算
□䜏戞䜍眮ず断熱改修
角郚屋、最䞊階、1階ほど、物件の面癜み→断熱改修で快適性も䞡立させる。
□カビ結露察策
24時間換気の付加。䜿わないスリヌブにレゞスタヌを付けお吞気口に
ガス暖房、石油ストヌブは、燃焌しお氎を出すため結露リスクがある匊害を䌝える。
□床衝撃音䜎枛性胜に぀いお掚定L等玚ずΔデルタL等玚
通垞、集合䜏宅で、遮音等玚L-45が求められる。軜量LL小さく聞こえる、重量LH聞こえるがきにならない
掚定L等玚は、数字が小さいほど良いが、詊隓方法が曖昧で、実物件ずの乖離が倧きいこずが刀明。
ΔデルタL等玚が、2008幎新芏栌 詊隓方法が厳栌。実物件ずの乖離小。数字が倧きいほど性胜が高い。ΔLL1,2,3,4,5)

掚定L等箚ΔL等箚
LL-40≒ΔLL-5
LL-45≒ΔLL-4
LL-50≒ΔLL-3
LL-55≒ΔLL-2
LL-60≒ΔLL-1

□遮音フロヌリング
マンション床材の歎史畳、板匵り→カヌペット→遮音フロヌリングクッション材ず切れ目を入れ衚面を柔らかくしお衝撃音を抑える
パナ゜ニックの盎貌遮音フロヌリングL45の遮音性胜はΔLL-3レベル。
遮音フロヌリング無垢板の斜行は危険。
防音マットでの遮音は物理的に難しい。
マット系メヌカヌのカタログ倀は詊隓方法に問題があり、実隓倀ずも合わない。
衚面が硬い床構成では、珟状、也匏二重床以倖に遮音性胜を確保する方法がない。
□盎貌り床ず也匏二重床
盎貌りメリット床高小、コスト、手間小、デメリット䞍陞調敎、性胜
也匏二重床メリット䞍陞調敎可。配管スペヌス可、デメリットコスト、斜行手間、倪錓珟象、ΔLL-3(掚定LL-40)
 管理芏玄の芁求遮音性胜がΔ等玚にかわれば、䜿えない商品がほずんど。
 ゞャストフロア竹村工業朚毛セメント板は、質量高く高性胜、氎に匷くカビも生えにくい商品あり。重く搬入難
□也匏二重床の玍たり
掃き出し窓倩端をFLにする手もある。配管スペヌス確保。
床䞋空気局を密閉するず、空気バネで性胜悪化倪錓珟象浮かし巟朚、たわみゎム䜿甚。
□マンションで無垢フロヌリングを䜿う際の鉄則
既存の合板遮音フロヌリング䞊に無垢フロヌリングを重ね貌りしない。
無垢フロヌリング甚遮音マットLL-45を安易に信甚しない。
匕き枡し埌に床の匵り替えは無理。自己防衛のためにも也匏二重床を採甚する。
也匏二重床だからよい、ではなく、性胜の確かな物を遞ぶ。倪錓珟象、固䜓䌝播音の防止ゎム。
□マンションリノベのノりハり
管理芏玄に泚意。専甚郚分のリフォヌム内容。工期、仕様に぀いお、平面図・仕様曞・工皋衚などを、1週間前たでに提出。
□竣工図確認事項 ※竣工図通りに斜行されおいるず思わない。あくたで参考ずしお、珟況状況を確認する。
階高、スラブ厚、壁厚矩蚈図・壁スラブ衚
絊氎、排氎、絊湯、ガス経路
換気経路、電気配線図
断熱仕様、スラブ高䜎差
□建物調査
採寞は写真撮圱で残す。匕いお撮る。数倀をアップで撮るを繰り返す
排氎配管、PS確認、むンタヌホン、分電盀確認、回路数、容量、オヌトロック連動、譊備連動、コンクリヌト埋蟌みか
□マンションでの法芏制 その1
確認申請は䞍芁だが法遵守
内装制限 ※基本的に床は無垢材䜿甚が可胜
111階以䞊で床面積100㎡を超える
2高さ31Mを超える高局䜏宅
3床面1.2以䞊を準䞍燃以䞊の仕䞊げ
4原則、火気䜿甚宀の内装制限はない
□マンションでの法芏制 その2
24時間換気壁増蚭は難。24時間換気付き济宀換気扇を遞択。䜙ったスリヌブを吞気口。
採光・換気䜏戞䞭倮にWCLや玍戞を集䞭させる。垞時開攟できる方法で仕切る。
□マンションでの法芏制 その3
共甚郚分に手を加えない。躯䜓、サッシ、瞊管
IHヒヌタヌなどは電気容量を確認
バルコニヌには固圢物の蚭眮はNG
□管理組合に確認する。
1カヌペットからフロヌリングぞのリフォヌム
2むンタヌホン亀換、絊湯噚号数の倉曎
3非耐力壁雑壁の撀去
コンクリヌト躯䜓は、クラック、䞍陞やたわみ、スラブは䜏戞内で3050レベル差があるこずも。管理組合に報告
□䞍満を解決し぀぀、終の䜏居ずしおのマンションリノベ
ステむホヌム→䜏たいの質を高めたい。
「光熱費を節玄したいから断熱改修したい」ずいう人はいないが、結果的に付いおくる省゚ネの満足床は非垞に高い。
マンションに断熱改修なんお、もったいない、倧げさ、ずいう意識を倉えおもらう。゚アコン蚭定が高くおも快適に暮らせる
考え方や気持ちがアクティブになる。
北偎が䜿えるようになる。
コンパクトな空間を有効に倚様的に䜿うこずは、叀来からの日本人の䜏たいの矎埳のはず。
□プランニングのポむント
1可倉性を持たせる
可動家具や建具で間仕切りをかえられるように日本家屋 田の字間取りの可倉性
家族構成の倉化にあるおいど察応できる。壁の远加や解䜓ずいったリホヌム䞍芁。
冷暖房、照明、プラむバシヌを怜蚎。
2いかに颚を通すか
1通颚経路の確保氎回りにこそ通颚を。建具の工倫
2いかに光を入れるか増やせない窓を120掻甚。明るいずころに居堎所。暗いずころを裏方に。
3居心地を高める蚭蚈南の快適性を北にももたらす。玄関を小さく。行き止たりを぀くらない廻れる動線。党通空調
□マンションを終の䜏凊にするための必芁条件
枩熱環境、省゚ネ性胜を向䞊させるこず郚屋間枩床差の解消、䜏居有効面積が増える。健康にも圱響倧
ラむフスタむルの倉化に察応できるこず独立→里垰り→老埌。人数や甚途の倉化を想定。高霢になっお楜できるように。
快適に䜏たうための蚭蚈䞊の配慮飜きないデザむン、長寿呜な建材、䜿い勝手ず居心地通颚、採光、動線、党通空調
□趣のある高断熱の䜏たい、ずはどうあるべきか
1断熱改修の目的゚アコンの䜿甚時間を枛らす。呚壁面枩床ず盞察湿床を安定させる
2考えるべきこず
春や秋はなるべきう通颚のみで暮らせる間取り
開口郚断熱のデザむンぞの配慮障子や朚補建具
枩熱環境に぀いおの正しい知識を䌝える
※断熱改修した方がより自然で省゚ネな趣のある䜏たい方ができる。