木造の良さが見直されています。
木の醸し出す優しい趣に加え、1分で1㎜しか燃えない木の防火性能も検証され、脱炭素やSDGsが注目される中、住宅も公共建築も中高層建築まで、木造の時代となりました。今後も街中に増えていきます。

スクラップ&ビルドからストックの時代へ。

今、住んでいる家を大切にしよう。
空き家や民家を解体せずに蘇らせよう。
国土の2/3を占める森林資源も守っていこう。
伝統文化からも学び、現代の住宅を考える時です。

□木造に至る歴史

もし、今お気づきの不満点があれば、住宅性能と関連していないでしょうか。高性能住宅とは、昨今の気候変動による地震、風水害や火災に強く、暖かく、洗練された使いやすく安全で居心地よい、維持管理し易い住まい。快適に暮らすための、住宅性能の範疇は、実際とても広いです。ヒアリングも考慮し、まずは調査から始まります。ストックの時代、家は財産なので、大切に守りましょう。特に、同じ気候風土で育った県産材を使うと耐久性が良いと言います。

劣化、耐震、性能向上の3段階の診断で、効率の良い性能向上を考えます。尚、住宅医手法は、6つの性能診断指標(耐久性、耐震性、温熱性、省エネルギー性、バリアフリー性、火災時の安全性)があり、判断基準が明確です。調査内容を基に、耐震診断や省エネ診断へと進めます。

耐震性能計算、耐震等級算定、耐震等級3が目安です。耐震性が不足している場合は、既存住宅向けの耐震改修工法もあります。コンピューター上で、震度6程度の地震が起きた場合、(宇部市で震度6の揺れが予測されています)どのように揺れるかのシュミレーションをすることもできます。バランスの良い改善策を検討します。

断熱性能計算、断熱等級算定、断熱等級4が目安です。改善策を検討します。自然の力を極力利用しコントロール。結露させないことも大切です。気密や漏気も影響します。又、省エネにはエコな設備、給湯器やLED等の照明も併せて検討する必要があります。相談の上、現実的な提案を考えます。

地震・風圧・荷重に対する各部材の曲げ、せん断、撓み、引き抜き力、めり込み、各種応力が、許容範囲内であるかを確認します。来年の法改正により、確認申請で有用となり、既に、金融機関の融資は着目して動いています。安全性の根拠を持つ、性能の時代になってきています。

伝統建築には、自然から生み出された健康で素朴な、実用の美を見ることができます。現状を活かし、柱や梁を極力見せながらも、耐震と断熱は欠かせません。解体される原因の「暗い」「寒い」を取り除く。