■耐震診断とは?震度階6の地震でも倒壊しないかチェックすること!
耐震診断とは、地震に対する建物の耐震性を調べることだよ。熊本地震(M7.3,6.5)規模が来ても倒壊しないかチェックするんだ。地震は、始めに震源からP波が届き、続いてS波、そして表面波が届くよ。P波は下から突き上げるような衝撃があるけど、地球には重力があるので建物が浮き上がるには1G(約980ガル)を超えなければならない。例えば平成7年の阪神淡路大震災においても、鉛直方向は331ガルだったので、浮き上がらないし、衝撃も瞬間的であることから、P波による被害はあまり生じなかった。でも、その後に来る表面波は、水平方向に818ガルと加速度も大きく、揺れている時間も長く、建物に大きな被害を与えたんだよ。この水平方向の表面波が問題で、この水平方向の揺れに対しての検討を行うことが必要になる。それが耐震診断なんだよ。建築基準法では、数十年に1回と言われる地震(震度階5)では損傷ないように、また、数百年に1回程度の大地震(震度階6以上)においても建物を倒壊から守ることを目的としているんだよ。ここで、1G(約980ガル)というのは、重力加速度のことで、9.8m/s2のことだよ。
いきなり難しいのね! 地球の重力のおかげで、最初にくる縦波のP波は、まず心配ないけど、その後の横波の表面波が怖いということね。そして、震度階6を超える地震が来ても、建物が倒壊しないかチェックするのが耐震診断ってことね。なんとなく解ったわ!