『地震に強い家』の常識、実は間違いかも?我が家を守る4つの意外な事実
1. はじめに:漠然とした地震への不安を、確かな安心へ
「いつ起こるかわからない地震」。日本に住む私たちにとって、この漠然とした不安は常に心のどこかにあるものです。「うちは新しいから大丈夫」「壁を頑丈にすれば安心」といった一般的なイメージで、ご自宅の安全性を捉えていませんか?しかし、その常識は、必ずしも正しくないことがあるのです。
多くの人が見過ごしがちな、しかし家を守る上で極めて重要な「意外な事実」を4つご紹介します。ただ闇雲に「強くする」のではなく、ご家庭ごとに「安価で最善な方法」を見つけ出すこと。実際に診断を終えた方からは、「安心しました。これで眠れるようになりました」という安堵の声も多く寄せられています。
あなたの漠然とした不安を、ご自身の家を正しく理解するという確かな安心に変えるための一歩となれば幸いです。
2. 意外な事実①:「頑丈さ」より「バランス」が命
地震に強い家と聞くと、多くの人は「とにかく頑丈で、分厚い壁の家」を想像するかもしれません。しかし、専門家が最も重視するのは、単なる「強さ」ではなく、建物全体の「強さのバランス」です。
壁を闇雲に補強して固くするだけでは、かえって力の逃げ場がなくなり、建物の一部に負荷が集中してしまう「偏心」という危険な状態を引き起こす可能性があります。事実、大地震の後も倒壊せずに立ち続けている建物の多くは、総じてバランスが良いことがわかっています。逆に、比較的新しい「強い」はずの建物でも、バランスが悪いために倒壊したケースも報告されているのです。
日本の伝統建築には、一つ一つの壁はそれほど強くなくても(「弱い壁だけでも」)、バランス良く配置することで建物全体で揺れを受け止める「総持ち」という考え方がありました。この思想は、現代の耐震設計にも通じる重要な教えです。
災害に負けずに立ち続けている多くの建物を見てきて、気付かされることも多くあります。:単に強くするのでなく、建物の性質を理解することが大切。
力任せの補強ではなく、建物の特性を理解し、全体のバランスを整えること。これが、我が家を守るための最も重要な視点なのです。
3. 意外な事実②:「新耐震基準」の家だから絶対安心、とは限らない
1981年に導入された「新耐震基準」。これ以降に建てられた家は安全だ、という話は広く知られています。しかし、この基準を満たしていれば絶対に安心、と言い切れないことが熊本地震などで明らかになってきました。
熊本地震では、新耐震基準で建てられたはずの木造住宅にも、倒壊を含む被害が確認されました。専門家の分析によると、その原因は年代によって異なる、より詳細な注意点があることがわかっています。
1. 1981年~2000年(品確法制定前)の建物:柱の上下を固定する金物(柱頭・柱脚の金物)が現在ほど丈夫ではなかったため、強い揺れで柱が引き抜かれてしまう被害が多発しました。
2. 2000年以降の建物:金物は強化されましたが、建物の重さの中心(重心)と強さの中心(剛心)の位置が大きくずれている「バランスの悪い」建物では、揺れがねじれとなって増幅され、被害が出ています。
さらに、プロは地盤が揺れる周期(地盤周期)と建物が揺れやすい周期(建物周期)の関係性といった、より複雑な要因も考慮します。新耐震基準は重要な指標ですが、「基準を満たしているから」と安心しきるのではなく、ご自身の家の本当の実力を正しく診断することが、真の安心につながります。
4. 意外な事実③:たった1ヶ所の補強が、家を劇的に強くすることもある
「耐震補強」と聞くと、家全体を覆うような大掛かりで費用のかかる工事をイメージし、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、専門家のアプローチはもっと戦略的です。
耐震診断では、コンピューターシミュレーションを駆使して、その建物が地震の際に「どこから壊れ始めるか」という弱点(欠点)をピンポイントで特定します。そして、驚くべきことに、その最も効果的な弱点を1ヶ所補強するだけで、建物全体の耐震評価が劇的に向上することがあるのです。
1箇所の耐震で、劇的に強くなる場合もある。
これは、家全体の安全性を効率的に高める上で非常に重要な事実です。「家全体を工事するのは難しい」と感じていた方でも、最も費用対効果の高い補強を知ることで、ぐっと現実的な選択肢が見えてきます。耐震化は、決して手の届かないものではなく、正しい知識と戦略によって、より身近で達成可能な目標となり得るのです。
5. 意外な事実④:耐震診断と補強は、思ったよりずっと身近
耐震化を考える上で最後のハードルとなるのが、費用や工事中の生活に関する不安でしょう。しかし、これも技術の進歩により、以前よりずっと身近なものになっています。ご不安なあなたにも安心していただけるよう、具体的な情報をご紹介します。
まず、費用の目安です。
• 精密診断(詳細な調査):約10万円程度
• 耐震工事費用:壁1枚につき12万~15万円程度が目安で、多くの場合は総額100万~200万円程度の範囲に収まります。
さらに、工事の負担を軽くする工法も実用化されています。専門家が採用する方法の一つに、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会が開発した「低コスト耐震工事」があります。この工法の大きな利点は、「床や壁を壊さずに施工可能」であること。これにより、費用を抑えながら、多くの場合で住みながらの工事が可能になっています。
加えて、宇部市のように自治体によっては耐震工事に対する補助金制度が用意されている場合もあります。費用や手間を理由に諦める前に、まずは専門家に相談し、具体的な情報を集めてみることが大切です。
6. まとめ:漠然とした不安を、具体的な「評点」に変えてみませんか?
本当の地震対策とは、一般的な「常識」に頼ることではなく、ご自身の家の個性、特に「バランス」と「弱点」を正確に把握することから始まります。
専門家による耐震診断では、家の強さが「評点」という客観的な数値で示されます。この数値の意味を知ることで、漠然とした不安は具体的な目標に変わります。
| 評点 | 判定の目安(震度7程度の大地震に対し) |
| 1.5以上 | 倒壊しない |
| 1.0~1.5未満 | 一応倒壊しない(建築基準法レベル) |
| 0.7~1.0未満 | 倒壊する可能性がある |
| 0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |
目標はまず「評点1.0以上」です。ちなみに、シミュレーション上「評点が0.34であれば倒壊します」という、非常に具体的な危険度もわかります。
いつ来るかわからない地震に不安を抱え続けるのではなく、まずは専門家への相談でご自宅の現状を正しく知ることから、確かな安心への第一歩を踏出してみませんか?
1■あなたの家の、こんなサイン見過ごしていませんか?
「扉の開け締めが固くなった」
「床が下がってきた」
「ミシミシと音がする」
「シロアリがいるようだ」
「基礎にひび割れがある」
「床がぶよぶよしてきた」
「雨漏りがする」 等は要注意です。
又、耐震診断を重ねる中で、ご自宅の安全性に不安を
抱えておられる方が本当に多いと実感しています。
「子供や家族が安心して暮らせるようにしたい」
「足の悪い祖父は絶対に逃げ遅れる。せめて一部屋だけ
でも頑丈にしておきたい。」
「中古物件購入したけど大丈夫かな。」
お客様の動機はさまざまです。
2■耐震診断:私たちの基本方針
災害に負けずに立ち続けている多くの建物を見てきて、
気付かされることも多くあります。:単に強くするの
でなく、建物の性質を理解することが大切。
■「欠点から壊れる」という事実。
自然災害は欠点を見逃しません。弱いところをまず
見極める。
■壁量を計算を根拠に固くすれば良いのではなく、
偏心しないよう強さのバランスを取るのことが大切。
壊れていない建物は総じてバランスが良い。
逆に、新耐震以降に建った強いはずの建物でも、
バランスの悪い建物は地震で壊れている。
■建物の壊れ方をコンピューターでシミュレーションする。
建物の挙動を確認する。建物にはそれぞれ特性がある。
■1箇所の耐震で、劇的に強くなる場合もある。
■伝統建築のように、弱い壁だけでも、バランス良く配置
できれば「総持ち」で地震に耐えられることもある。
■変形を考慮する場合には、耐震リングなどの制振装置も
検討に加える。
■地盤周期と建物周期との関係を考慮しておく。
3■耐震診断の説明前によく聞かれる事
■この家は地震がきたらどうなりますか?補強工事をしたら
どれくらいの強さになりますか?
→調査して、診断してみれば、評点として数値化されて
目安がわかります。現状、どの位の強さに耐えられるのかが
わかりますので、どこまで耐震補強するかの計画をたてるこ
とができます。
■耐震診断や補強工事の費用はどれくらいかかるのですか?
→耐震診断の費用ですが、外観で判断する「一般診断」と、
部材の状況なども確認する「精密診断」とがあります。
結果を見て耐震工事を行うかもしれないという場合は、
無駄なコストを削減するためにも最初から「精密診断」
をお勧め致します。現在、「精密診断」を、約10万円程度
で行っています。(広さ、複雑さ、図面の有無で異なります)
→耐震工事費用は、壁1枚につき12万〜15万程度が目安です。
概ね100万~200万程度が多い。
(日本建築防災協会の目安)
■補強工事の期間はどれくらいですか?
→3週間から、1ヶ月~2ヶ月程度
■住みながら工事をすることはできますか?
→概ね可能です。
■調査・診断結果は?
→電子ベース(PDFや画像ファイル)
でも納品致します。倒壊のシュミレーションも
納品可能です。
■耐震診断を行うと?
→評価点に基づき保有耐力の目安が判り大地震
(震度7程度)に対し「倒壊する可能性」の判定が出ます。
現状の建物の評価点を知り、不足であれば改善策を考えます
4■耐震診断の流れと、説明時の質問
○耐震診断(現状)
1.建設地の地盤をハザードマップ等
で調査
2.建物改修履歴等のヒアリング調査
3.建物の外部仕上げや劣化度を調査
4.建物の内部仕上げや劣化度を調査
5.建物の構造、骨組、金物、劣化度を調査
(天井裏、小屋裏、軒裏にて)
6.建具や柱の傾き、雨漏りの調査
7.基礎下の調査
8.建物データを作成
9.耐震プログラム計算し、耐震評価
10.コンピューターで大地震時の揺れを再現
※評点が0.34であれば倒壊します。


○補強提案(耐震改修)
1.弱点を見つけ有効な補強カ所を探る
廉価でバランスの良い提案を心懸ける
(耐力壁の追加、金物追加等)
2.耐震補強を兼ねてのリフォーム提案
(水回りやリビング、書斎、勉強部屋等)
3.断熱、防火等のチェック
4.コンピューターで大地震時の揺れを再現
倒壊しないことを確認
※コストのかからない方法を提案致します。
(名古屋工業大学:愛知建築地震災害軽減ㇱステム研究協議会)
■耐震工事の補助もうけられますか?
1.宇部市の無料耐震診断の申込みが必須です。補助申請は私が最後まで対応致しますのでご安心ください。
※耐震補強をして、評点が1.01になれば概ね倒壊しません。


■耐震診断の方法と評価点とは?
一般診断をしてみて、評価点が1.0以上でれば、
とりあえず建築基準法レベルで大きな問題は無し。
1.0を切るようであれば、大地震時に建物の安全限界角を
超え倒壊の可能性があることを示していますので、
更に精密診断法し、改善策を提案致します。
■評価点に対する判定とは?評点1以上を目指します。
| 評価点 | 判定の目安 |
| 1.5以上 | 倒壊しない(耐震等級3程度) |
| 1.0以上~1.5未満 | 一応倒壊しない(耐震等級1程度)基準法レベル |
| 0.7以上~1.0未満 | 倒壊する可能性がある(現行の建築基準法以下) |
| 0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |

■熊本地震ではどうでしたか?
熊本地震の検証結果、新耐震基準導入後の昭和56年以降に建てられた建物にも一定の被害が確認されました。基準からすれば、耐震等級1を確保しており、震度6程度では倒壊しないはずですが、柱頭、柱脚の金物が当時は丈夫なものが入っておらず、引抜けの被害が多かったとのこと。
最初に話した、強ければ良いというわけではない。「強さのバランスが大切」という事例です。強い壁は引き抜き力も大きくなるという考慮が必要です。
2000年に品確法が制定され、金物取付け済の建物も多くなりましたが、それでも、重心と剛心のずれが大きいバランスの悪い建物は被害がでたようです。また、地盤の悪いところは、地震がゆっくり揺れるため、建物の固有周期と共振すれば大きな被害がでます。最近、長周期のキラーパルスも発生しています。
地盤周期と建物周期との関係も考慮が必要です。
■今後、地震は起きますか?
地震は、歴史的にも地球物理学的にも必ずおきると言われています。東日本震災(2011年)、熊本地震(2016年)、そして現在、熊本地震から8年。いつくるかわからない地震に備えて、必要であれば建物補強をしておきたいところです。避難所生活も実際は厳しいものだそうで、災害時に国は、避難所の確保が難しいため自宅避難ができるように、耐震工事への補助等の施策をおこなっています。
■耐震診断書とはどのようなものですか?
現在は、改良されていますが、基本はかわりません。

5■耐震工事について
■工事が必要であれば工事費が心配です。安価な耐震改修工法がありますので、紹介致しておきます。
診断結果、どの程度まで耐震性を高めておくかを決めると、実際、2割程度のお宅は工事を必要としませんでした。必ず必要という事ではありません。
私たちが、主に行っているのは、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会の「低コスト耐震工事」です。これは、床や壁を壊さずに施工可能な耐震補強工法です。実験データに裏付けされた確かな技術であり、多くの自治体で補助金の対象にもなっている、既存住宅の耐震補強向きの工法です。宇部市の耐震化の施策にも採用され、実績があります。
今や、耐震補強は安価な方法が研究され、以前よりもずっと身近なものになりました。

6■不安な毎日から安心して深く眠れる毎日へ
ご自宅の現状を正しく知ること、それが安心への揺るぎない第一歩です。私たちの精密診断がその道を明確に照らし出すことをお約束致します。
■ご自宅の状況調査(インスペクション)をご希望な方へ
将来または現在、建物の売却や購入をお考えの方、あるいは現状の維持管理をお考えの方には、「既存建物状況調査」(インスペクション)もあります。アメリカ等では常識になっています。詳しくは下記より、業者の方も、一般の方もまずはご相談ください。
