建物状況調査は、既存住宅の基礎、外壁等の部位ごとに生じているひび我、雨漏り等の劣化・不具合の有無を目視、計測等により調査するものです。インスペクションとも言われます。主に、次のメリットがあります。
1 | 調査時点における住宅の状況を把握した上で、売買等の取引を行うことができ、取引後のトラブルの発生を抑制することが出来る。 |
2 | 既存住宅購入後に建物状況調査の結果を参考にリフォームやメンテナンス等を行うことができる。 |
3 | 建物状況調査を実施し、建物状況調査の結果、劣化・不具合等がないなど一定の条件を満たす場合には、既存住宅売買瑕疵保険に加入することができる。(既存住宅売買瑕疵保険に加入するための検査の有効期限は1年) |
戸建て住宅、共同住宅、賃貸住宅は共に対象となりますが、店舗や事務所は建物状況調査の対象とはなりません。住宅部分が対象です。
売買する建物の状態は、業者も正しく把握できているとはいえず、購入後にトラブルに発展することもあるので、売買時に調査を行い、劣化・不具合等は売買時に修繕を行い、できれば、その後も定期的に毎年状況記録を残していくと建物寿命は間違いなく延び、資産価値が維持でき、将来の売買時にも有利になります。表面だけリフォームされて綺麗になっている物件もたまにあるので要注意です。大切なのは、構造や見えない部分の漏水雨漏りに関わる部分です。広い部屋へとリフォームするため、検討もせずに壁を撤去するのも要注意ですね。耐震診断の資格を持つ建築士に公正に、建物状況調査で確認してもらうことをおすすめします。